御存知!全盛期Yes 文学的大作・力作「海洋地形学の物語」 日本独自リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。
盤共に非常に状態の良い中古でございます。
日本独自リマスターでHDCD方式を採用したもの。
後のKing Crimsonリマスターのあり方に影響を与えたとして知られるものでございます。
現行のリマスター版は当時の録音時のノイズ等の処理を行っている事もあり、ある種リミックス的でリリース当時は賛否両論ございました。
されど、こちらの旧リマスターはオリジナル・マスターのあり方に沿うものであり音質もアナログ盤的音質を意識したもの。
非常に良心的でございます。
内容は言わずもがな。
ラインナップは全盛期名手揃い。
Jon Anderson(Vo、Per)、名手故Chris Squire(B、Vo)、名手Steve Howe(G、Vo)、名手Rick Wakeman(Key)、
セッション系名手Alan White(Ds、Per)となります。
名手Bill Bruford脱退、セッション系名手Alan White加入後初のスタジオ作となります。
(Chris SquireはかのAynsley Dunbarを加入させる意向でしたが、他のメンバーの反対に遭いAlan Whiteを起用。
これが正解でその後のChris Squireの演奏スタイルをも確立する事となります)
プロデュースはバンドと「長編曲の編集はお任せ」Eddie Offordとなります。
日本ツアー宿泊先で読んだ或るインド宗教指導者の自叙伝からインスピレーションを得たJon Andersonが
そこから得た次作のアイデアに興味を持ったSteve Howeと共にツアー中に原曲を作曲したものが基となった作品でございます。
「危機」の様な楽曲を「文学パート」「瞑想パート」「アコースティック面含むインストパート」「バンドとしてのインスト含むパート」の四つに分け、
それぞれ拡大解釈していった感のある長編楽曲が四曲揃います。
前作の様なスリリングさが大幅に減り、歌詞やコンセプトに重点を置く感があり、
メロディ感覚の面白さが全体的にあるものの演奏と楽曲の面白さというよりは(後半はインスト中心であるものの)「文学・アート色」を強調した感がございます。
案外Steve Howeの演奏が(特に後半)聴きものでございますが、ただRick Wakemanにとっては相当な不満。
録音時に演奏を放棄する事もあり、難産の末完成したものでもございます。
演奏や音楽性に理路整然としたものを求める感のあるBill Brufordがいないという事が前作と大きな違いを生んだ感がございます。
完成後もRick Wakemanの不満は燻り続けており、
ツアーでのステージではこの楽曲の演奏中にケーキを食する事もあり、英国人ならではの一風変わった抗議の有り方を見られた模様でございます。
何かねぇ...........................
ツアー後Rick Wakemanは案の定脱退。
自身の契約もありソロへと転身、災い転じて福と成すとでも言いましょうか?大ヒット傑作を連発する事となります。
正直聴き手をはっきりと選ぶ感のある作品でございますが、当時は驚きの大ヒット。
如何に当時の音楽ファンの感受性が豊かで幅広いものであったかが窺い知れるものでございます....................
この機会に是非。