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『ヒトはいかにして知恵者(サピエンス)となったのか ‐思考の進化論‐』、井上逸兵(訳)、2005年6月30日初版第1刷発行、388ページ、定価3500円+税、ISBN4327378119
原題:“Hur homo blev sapiens”, by Peter Gardenfors, Published in Swedish in 2000.
○帯より
「私」進化の探偵がサルの“エゴン”をお供にして
人類の思考の進化の謎解きに挑みます。
進化論的観点から、人間の思考を発達させた諸力、そして言語を生み出すに至った推進力はどのようなものだったのかを考察する。隣接諸科学(動物行動学・心理学・脳科学・考古学、等)の成果を検証しながら、人間の「心」の進化の物語を見通しよく語った、認知科学の啓蒙書。
○目次
序文
1 進化論から考える
ヒト属登場 説明されるべきこと‐‐思考の構成要素 他
2 感覚、知覚、想像
ねらいをつける技術‐‐チンパンジーはなぜダーツができないか カテゴリー知覚‐‐世界を箱に詰め分ける 他
3 内なる世界
ポッパー的生物 ふりをすること‐‐内的世界に遊ぶ 模倣‐‐なぜサルはサルまねできないか オッカムの剃刀 他
4 他者の心を読む
心の理論のレベル 意図を理解する 他者が知っていることを理解する 欺き マキャベリ的知性 他
5 自己意識
自己意識とは何か それ自身のための動物‐‐なぜヒヒは口紅をつけないか 指さすことは無礼ではない 他
6 言語の夜明け
信号と象徴 ……そして類像と 言語コミュニケーションと高次の意図 他
7 言語の起源
なぜ人間だけ? ゴシップ理論 将来への展望の共有‐‐協調が言語を生む 他
8 内面世界を外面化する
外部記憶 文字(書き物)の発達 漂流する思考‐‐そして利己的なミーム 分離されたアイデンティティ 開かれた人 他
○著者略歴より
ペーテル・ヤーデンフォシュ(Peter Gardenfors)
1949年スウェーデン生まれ。1994年よりルンド大学認知科学教授。主な著作にKnowledge in Flux: Modeling the Dynamics of Epistemic States (Bradford Books, MIT Press, 1988), Blotta Tanken (Nya Doxa, 1992), Conceptual Spaces: The Geometry of Thought (Bradford Books, MIT Press, 2000)など。
○状態
古本ですが本体の状態は大変に良く、新本同様の状態です。書込みや折れ、ヤケはありません。スウェーデンを代表する認知科学者による、動物とヒトの言語にまつわる絶版状態にある本書をお譲り致します。
ヒトはいかにして知恵者(サピエンス)となったのか 思考の進化論 ペーテル・ヤーデンフォシュ/著 井上逸兵/訳