御存じ!”シネマ”イエスのミニ・ライヴ盤「9012 live」 旧リマスター紙ジャケット仕様限定盤 国内盤中古でございます。盤共に非常に状態の良い中古でございます。
日本独自リマスターでございますが、HDCD方式を採用したものでございます。後のKing Crimsonのリマスターの有り方に影響を与えたものとして知られるものでございます。
現行のリマスターは制作当時に生じたノイズ等を処理したもので、ある種リミックス的で賛否両論を呼んだものでございます。
されどこちらの旧リマスターはオリジナルに沿うもの、アナログ盤的な音質を指向したもので非常に良心的でございます。
内容は言わずもがな。1984年9月28日カナダ アルバータ州エドモントン、6月24日ドイツ ドルトムントでの実況録音からの抜粋となります。
ラインナップは、名手Trevor Rabin(G、Vo)、名手故Chris Squire(B、Vo)、御存知!Jon Anderson(Vo、Key、G)、Tony Kaye(Key、B-vo)、名手Alan White(Ds、B-vo)となります。
そもそもこのバンド、基は”Yes”ではございません、”Cinema”でございます。そこがミソでございます。「90125」の大ヒットを背にワールド・ツアーを敢行した当時の貴重な記録でもございます。
アルバム収録曲二曲に各メンバーのソロ・パフォーマンスを加えたものでございます。当時の12インチ・シングルリリースの拡大版の感がございます。
あれだけ緻密なスタジオ録音楽曲を如何にライブで再現するのか?が聴きものでございますが、ソロ・パフォーマンスも非常に興味深いものとなっております。
中心メンバーたるTrevor Rabinのアコースティック・ギター・ソロは本人が敬愛する某ギタリストのオマージュ的な感が興味深いところでございますが、Yesと名乗る以上はSteve Howeのソロ・パフォーマンスを継承するという感がございます。
Tony Kayeはハモンド・オルガンを弾かせれば天下逸品ではございますが、当時はディジタル・シンセ全盛期。
時代性や音楽性に合わせなければならない事やサポート的役割である事もあって、当時は随分と酷い評価を受けましたが、非常にプロ的な感がございます。
Jon AndersonはPatrick Moraz在籍時の楽曲「The Gate Of Delirium」のシングル用抜粋ヴァージョン「Soon」を選択。過去の何処にも属さない”Yes”という事を強調したかったのでしょうか....................................................
Chris Squire/Alan Whiteのリズム隊は某有名曲に過去の”Fish”や”Tempus Fugit”からの抜粋という興味深いものとなっております。
リリースすれば大ヒット、されど往年のファンからは「こんなもの、Yesじゃない!」云々と非難される始末ではございましたが、ライヴではバンド側は過去との兼ね合いに腐心した感がございます。
されど、矢面に立たされたのはかのTrevor Rabin。一番の貢献者なのに「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と酷い扱い、何だかな~ではございますが...................Steve Howeもいないのに何を申すのか?とは囁かれておりましたが........................
この機会に是非。
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