カカオのもつ健康効果とは
カカオがもたらす健康効果は、含まれる成分によって多岐にわたります。一般的な甘いミルクチョコレートではなく、カカオ分の多い高カカオチョコレートは、適度に生活に取り入れることでより良い効果が期待できるでしょう。
ここからは、カカオに含まれる成分による健康効果について、詳しく紹介します。具体的な健康効果が気になる方は要チェックです。
ポリフェノールが強力な抗酸化作用で体を守る
カカオポリフェノールは、カカオ豆に特に多く含まれるポリフェノールの一種で、その苦みや渋みの成分として知られています。ポリフェノールは、コーヒーや緑茶、赤ワインといった苦みがあり色が濃い飲み物に多く含まれており、強力な抗酸化作用が特徴です。
ポリフェノールは数多くの種類があるとされていますが、カカオポリフェノールはカカオ豆に多く含まれている成分です。本来活性酸素は、体をウィルスから守る役目がありますが、増えすぎてしまうと良くない影響を与えてしまいます。
ポリフェノールは、活性酸素を抑えて体を守ってくれます。
生活習慣病予防と心臓血管の健康
カカオポリフェノールの抗酸化作用は、体内の活性酸素を抑制して、コレステロールの酸化を防ぐことで動脈硬化や心臓病などの生活習慣病予防に役立ちます。動脈硬化とは、悪玉コレステロールが酸化して蓄積し、血管が固くなってしまう症状です。
カカオポリフェノールは、悪玉コレステロールの酸化を防ぐため、動脈硬化の予防効果が期待できます。また、高血圧や高血糖状態が長時間続いてしまうことが原因の一つといわれている心臓病も、予防のためにポリフェノールを摂取することが有効です。
肌の老化を防ぐ美容効果
活性酸素は、しみやしわ、たるみなどの「肌の老化」にも影響しています。カカオポリフェノールの作用は、細胞の若返りを促すことで、肌の健康維持や美容効果の期待ができます。
いつまでも若々しい肌を保つためには、外側からのケアだけでなく、食事を通して体の内側からケアすることが重要です。
高めの血圧を穏やかにする作用
カカオポリフェノールは小腸から吸収されたあと、血管に生じた炎症を軽減させる作用があります。血管を広げて血液の流れを良くすることで、血圧を低下させる効果が期待されています。
特に、血圧が高めの人ほどこの血圧低下作用が大きく表れることが証明されているのです。 血管が老化して、狭くなったり硬くなったりしてしまうと、さまざまなトラブルを引き起こしてしまいます。カカオは血圧改善に一役買ってくれるでしょう。
脳の活性化と認知機能の維持
カカオポリフェノールは、脳の活動を支える重要な細胞「BDNF(Brain-derived neurotrophic factor)=脳由来神経栄養因子」に働きかける効果があります。これにより、加齢とともに低下しがちな記憶力などの認知機能を高めることが期待されています。
私たち人間は、加齢によってBDNFは年々減少してしまいますが、カカオポリフェノールを摂取することでBDNFを含む脳の血流量を増やすことが可能です。このことから、カカオは脳にも良い影響を与える可能性があると分かります。
カカオプロテインが腸内環境を整えて便秘を解消する
カカオに豊富に含まれているカカオプロテインは、難消化性の性質をもつたんぱく質のひとつです。これは小腸で消化・吸収されずに大腸まで行き届き、便のもとになって腸を刺激し、便通を改善させる効果があります。
また、大腸に行き届いたカカオプロテインは、腸内細菌のエサになって善玉菌を増やすことで腸内環境を整える「整腸作用」も期待できます。腸内に溜まった老廃物を排出し、善玉菌を増やせるため、便秘気味でお悩みの方にもピッタリです。
テオブロミンによる集中力向上とリラックス効果
テオブロミンはカフェインと同じキサンチン誘導体のひとつですが、カカオ豆以外にはほとんど含まれていない苦み成分です。この成分には、集中力を高める効果や血管を広げて血流量を上げて体温を上昇させる効果などがあります。
また、脳内物質のセロトニンに働きかけて、食欲の抑制やリラックス効果をもたらすなど、さまざまな効果が期待できます。
カフェインのような急激な錯覚効果ではなく、「集中力向上」や「リラックス効果」という、より穏やかな効果をもたらしてくれるでしょう。