-- 大正十二年文部省検定オルガン教科書全共益商社書店発行島崎赤太郎中田章音楽教育史希少資料オルガン教則本島崎赤太郎

大正十二年（1923年）発行、文部省検定済の正式音楽教材
「オルガン教科書全」共益商社書店刊行版です。

編纂は日本近代音楽教育の礎を築いた島崎赤太郎・中田章両氏によるもので、
当時の師範学校・高等女学校で使用された貴重な教科書です。
五線譜による基礎練習から賛美歌形式まで、初期オルガン教育の体系を学ぶことができる一冊。

文部省検定印入りの公式教材であり、教育史・音楽史の両分野で資料価値が極めて高い書籍です。
巻頭には文部省の序文が掲載され、当時の教育理念や修訂経緯も確認できます。
印刷・製本ともに大正期特有の重厚な造りで、今なお保存状態良好です。

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◆ 歴史的背景 ◆

大正時代は、西洋音楽が本格的に日本の教育へ導入された時期。
本書はその先駆的な教材として、オルガン（足踏みオルガン）を使った音楽指導を全国に普及させた記念碑的書物です。
中田章は「早春賦」の作曲者としても知られ、
日本音楽教育の近代化を支えた重要人物の一人です。

この教科書は、単なる楽譜集ではなく、
日本の音楽文化が“学問”として確立していく過程を示す歴史的証言でもあります。
教育史・音楽史研究・博物館展示資料としても高い価値を有します。

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古書としての風合いがあり、装丁・紙質ともに大正期特有の雰囲気を残しています。
歴史的資料として、またレトロな音楽インテリアとしてもおすすめの一冊です。

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