このプロトタイプの量産モデルとの違いは下記です。
・幅:量産モデルは24.5インチですが、出品しているプロトタイプは23インチです(ボード上の表記は24.5インチとなっています)。
・色:カラーリングが2019年モデルのカラーリングになっています。
・ボード上の表記:カーボンとありますが、グラスファイバー+PVCです。
・空気抜き穴、ボディリーシュ取り付けフック、デッキ面の取手、がボードの中央から少し右にずれています。これは、量産用の24.5インチのものの右側を詰めることで23インチにしたためと思われます。
過去5年間、年に10回ほどの使用頻度で、保管は露天でした。機能的には全く問題なくすぐにお使いいただける状態ですが、以下のように見た目の程度は悪いので、しっかり写真でご確認ください。
・各所に、エポキシでヒビを埋めて上からアルミテープを貼った補修の跡があります。
・ノーズ部上面にシワがよっています。
・塗装は部分的に剥げたり、特にオレンジ色の退色が目立ちます。
・ノーズ部にGoproマウントが2つと、GPS速度計のマウント(青いプラスチック)がついています。Goproマウントはエポキシ接着剤で取り付けてあるため取り外すのは困難と思います。速度計のマウントは両面テープですのでドライヤーなどで温めることで剥がせる思います。
・ノーズ部手前寄りの左右の取手は、オリジナルではなく後から私が取り付けたものになります。
10枚目の写真に、JPの2020年のパンフレットのページを転載させていただきました。重さは11.9kgとあります。実測はしておりませんが、感覚的にはそのくらいの重量感で、カーボンのボードのように軽いわけではありません。量産ボードについてのJPのページはこちらになります。https://jp-australia.com/all-new-downwind-race/
ボトムはテールからノーズ付近まで軽いV型です。エッジも比較的しっかりついていますが、幅が狭いためか比較的ロールしやすい印象です。スキルがあればうまくローリングさせながらグライドを繋いでいけるのかも知れません。当方は身長168cm体重63kgの60代前半の男で、スキル的には中の下といったところです。このボードの性能をフルに発揮するなど到底無理でしたが、それなりには楽しめました。
フィンはいろいろ試してこの8.3インチの小振りなものに落ち着きました。大きめのフィンを使うと、直進性や静水面での安定感はあるのですが、うねりがある状態ではフィンが変にうねりを拾ってしまって不安定になる印象です。湖などでお使いになる場合は大きめのフィンに変更するのがいいと思います。
幅が狭めですので、レース用のSUPボードが初めてという方にはお勧めできません。スキルにもよると思いますが、膝を伸ばした状態でまっすぐ立ってひと休みするということも私には難しく、漕いでいないと安定しない感じでした。お譲りいただいたライダーの方は、私には安定していすぎた、などとおっしゃっていましたのでプロのアスリートは計り知れません。また、本格的なダグアウト形状ですので、沈した後に這い上がるのにはコツと体力がいります。
見た目があまりにイマイチですので、これ以上頂いては申し訳ない、と私が考える金額を即決価格とさせていただきました。まだしばらくはきちんとお使いいただけると思いますので、14ftの本格的なダウンウィンドボードをちょっと試してみたい、という方にはよろしいかと思います。あるいはJP Australiaのレアなボードのコレクターの方にもお勧めです(いらっしゃらないと思いますが)。コロナ禍で大変だったサーフショップの経営をレースSUP教室で立て直そう、初心者が壊しても惜しくない本格的なレースボードはないか、と探している方などいらっしゃいましたらまさにうってつけのボードです(いらっしゃらないと思いますが)。