絶版・希少本『宗教と医学 ―Psiエネルギー(気・プラーナ)の生理学―』本山博 著。宗教と科学、超心理学、チャクラ、ナディ、経絡経穴、生理学的実験を通して身心相関を探る学術書。宗教的体験・超常現象・ヨガ行法・鍼灸理論を生理学的に検証し、「超自然的能力」の科学的研究を体系化した名著。東洋医学・宗教心理学・超心理学・心身医学・気功研究・意識研究・精神世界分野の必読文献。臨床鍼灸・気功・瞑想・ヨガ・意識科学など、東洋医学の基礎理論を科学的に検証した先駆的研究書。
本山博（19252015）は国際宗教・超心理学会会長、デューク大学・インド諸大学で講義を行い、チャクラやプラーナ、Psiエネルギーの科学的実証を試みた宗教学者。本書はその研究成果をまとめ、宗教的超常現象を生理学・心理学の両面から分析しています。生体機能測定器による左右井穴差％検査など図表も多数掲載。
I章「宗教の科学的研究」では宗教とは何か、宗教体験と科学との関係、超自然的能力の研究を論述。
II章「身心相関テスト」では自律神経・脳波・皮膚電気反応（GSR）・VCR点刺針などの実験データを提示し、左右井穴差％検査や経絡反応を用いて宗教的能力者と一般人の生体差異を検証。
III章「チャクラ、ナディと経絡経穴」ではインド・ヨガと中国医学の共通性を生理学的に比較し、経絡・経穴と神経系の対応を探ります。
IV章「超心理学の未来」ではESP・PK実験を通して心と物質の相互作用を考察。宗教的覚醒体験やヨギの超能力を科学的視点で解明し、現代科学の限界を越えた「身心相関の秘密」に迫ります。
東洋医学・宗教心理学、超心理学、気・プラーナ研究、鍼灸・経絡生理学、瞑想・チャクラ研究の資料として貴重な内容。
絶版希少本 本山博 宗教と医学 ―Psi エネルギー(気・プラーナ)の生理学― 超心理学 チャクラ・ナディ・経絡経穴 実験 データ 鍼 自律神経 生体機能測定器
左右井穴差％検査用紙 心身相関テスト 超自然的能力についての科学的研究 サイエネルギー
本山博 著
宗教心理学研究所出版部 発行
1980年2版（1975年初版）
144ページ
約20ｘ14ｘ1.7cm
函入 上製本
モノクロ
※絶版
【目次】
I 宗教の科学的研究
(1)宗教とは何か
宗教とは人間が考え出したものか
究極者を体認する道
宗教体験
仏教とキリスト教
宗教の定義
宗教のもつ究極性
究極者とのかかわり合いの類型
i 現世利益的なかかわり方
ii 宗教的理想実現のためのかかわり方
iii 究極者との合一におけるかかわり方
宗教の多次元性
呪術と宗教
無神論と宗教
(2)宗教の研究
究極的実在の存在・性質・目的等を研究対象とするもの
究極者の存在・性質・目的等を研究対象としないもの
(3)宗教と科学
科学
宗教と科学
宗教的世界の実在・超自然的能力についての科学的研究
II 身心相関テスト（I）
———— VCR（内臓——体壁反射）点刺針の身心機能に及ぼす影響 ————
序（目的）
(1) 実験法とデータの処理法
VCR点決定のための左右井穴直流抵抗測定
自律神経機能の不安定型・安定型・Sympathykotony型・Paratony型を決める法
i 自律神経不安定型・安定型を決める法
ii Sympathykotony型（S型）かParatony型（P型）かを決める法
測定法
データの処理法
(2) 計算法
刺戟前の値の各グループ間の有意差
i EEGについて
ii GSR・VCR・皮膚温について
iii 呼吸数・脈数について
各グループにおける刺戟効果をみる
各グループ間の刺戟効果の相違を検定
日時経過による変化を各グループ毎に検定
(3) 考察
刺戟前の値の各グループ間の相違について
i GSR・温度・呼吸・脈波・VCRについて
ii EEGについて
iii 要約（GSR〜VCR・EEG）
各グループの刺戟効果をみる
各グループ間における刺戟効果の相違
日時経過による変化をみる
日時経過による変化の刺戟効果に与える影響について
(4) 総括
刺戟前の各グループ間の相違について
各グループ毎の刺戟効果についての要約
グループ間の刺戟効果の相違について
日時の経過による変化の刺戟効果に及ぼす影響について
(5) 結び
III チャクラ、ナディと経絡経穴（身心相関の秘密）
—— 支那医学・インドヨガと西洋医学との出会い ——
(1) チャクラ・ナディ・経絡経穴の定義
チャクラ
経絡・経穴
チャクラの種類と位置
経絡の種類と連絡
チャクラと経絡の関係
(2) チャクラの存在に関する生理学的実験
チャクラおよびそれと密接な関係にある神経叢・内臓器
疾病傾向調査
ヘッド帯刺戟を通じての各臓器の機能検査
ECG・Plethysmogramによる検査
結論
(3) 経絡の存在に関する生理学的実験
長浜の実験
本山の実験
左右井穴差％による生体機能の診断
(4) 気・Pranaとその流れる経絡の三種
(5) 西洋医学とチャクラ・経絡の医学（Psyphysiology）との相違・関係について
IV 超心理学の未来
(1) 超心理学の定義
(2) 現在の超心理学のゆきづまりの原因
(3) 超常現象発生のメカニズムを解く鍵
ヨギ・心霊治療家の超能力
ヨガのチャクラ・鍼灸の経絡はあるだろうか
科学的実験とその結果
i ABCクラスに関する疾病傾向調査・GSR検査
ii ヨギの心電図
経絡の存在に関する生理学的検査
i 鍼の響きに関する長浜の検査
ii 本山の検査
(4) 身心相関のメカニズムを解く鍵
(5) 超心理学の目標
【序文より】
私は幼少の頃から母の指導の下に宗教的修行に励み、多くの宗教体験を経て宗教的超常的世界の実在を感得してきた。長ずるに及んで、この自ら参入した超常的世界を哲学的に科学的に解明することに努力を重ねてきた。
本書はこの数年間に日本、インド、アメリカ等の学会、大学で講演、 講義をしたものの内、宗教と超心理学に関するもの、又内容的に関係あるもの4つを選んで一冊の本としたものであるが、本書の目指す所は超常現象発生のメカニズムを明らかにすることである。
超心理学は、約90年余り前に出来た心霊研究を母体として1930年代にアメリカの Dr. ラインを中心として出来たものである。心霊研究が科学的に解明されてない心霊を自発的に生ずる心霊現象,超常現象の成立根拠とするのに対し、超心理学は、科学的にその存在の実証されてない心霊を一応とり除き、且霊能者だけでなく一般にも繰返し行なえる実験法――ESP テスト, PK テスト――を考案し、多くの実験結果を統計的に処理し、人間の心には一面では時空に制約されずに働く超感覚的能力の在ることを証明した。併し Dr. ラインを中心としたアメリカの parapsychology は ESP, PK 等の超常能力があるかどうかの実験に終始して、超常現象発生のメカニズムを明らかにする段階には至ってな V。又超常現象成立の要因として心理的因子を重視する傾向が強い。併し私は自分自身の宗教的修行を通じて、身心に、つまり私の存在に生理的面でも心的面でも大きな変化が生じ、その結果として超常的覚めたことを身をもって体験したので、1962年デューク大学の Dr.ラインの研究所でアメリカ流の超心理学を研究しつつ、生理学的側面からの超常現象研究をもはじめた。最近ソビエットでは政府が年間予算約80億円以上も与えて、モスクワ大学その他の教授等に超心理学の研究を行なわせているが、ソビエットの超心理学研究は、心は物質の働きの一つの現われとみる唯物論の支配する国であるから、当然、超常現象を物理学的,生理学的面から研究する傾向が強い。私が十有余年間生理学的観点から超常能力,超常現象について種々の実験を行なってきたが、ソビエットで行なわれている実験と同様のものが多々みられる。ソビエットも超常現象発生のメカニズムを
その生理学的研究を通じて明らかにしようと努力しているが、その目的は宗教的超常的世界を物理的次元で科学的に解明し、宗教的世界を唯物論の枠内に組み入れ、宗教を否定せんとする所にある。然るに、ソビエットの超心理学は進歩するにつれて、物理的次元には属さない未知のエネルギーがあるらしいことに当面し、現在では再生の問題までも取り上げる超心理学者がでてきた。今後のソビエットの超心理学は、物理的次元に属さぬ、時空に制約されぬ高次の未知のエネルギー、宗教的超常的能力の世界と如何に対決するか、それを通して、如何に超常現象発生のメカニズムを解明するかが重要な且つさけられぬ問題として浮び上ってくるであろう。本書は上述の問題に一つの解明の道を与えるであろう。
先ず第1章では宗教とは何かを説き、次に宗教的実在の世界の科学的研究として超心理学のあることを説明する。
第2章では、超常能力を有する霊能者と普通人との相違を、針灸の経穴への刺載を通じて身心に生ずる反応を調べて、身心相関における両クループの相違を生理学的観点から明らかにする。
第3章では、宇宙の生命エネルギーの受容器、転換器としての(ヨガの）チャクラと、それらのエネルギーの流通路としてのナディ、針灸の経絡の存在を生理的実験を通じて又西洋医学の神経系との対比において生理学的観点から明らかにする。
第4章では、超常現象発生のメカニズム及び身心相関のメカニズムを解く鍵の一つとしてヨギ、霊能者等の超常能力とヨガのチャクラ、針灸の経絡が考えられることを、生理学的実験を通じて明らかにする。
私は現代の高度の物質文明が産み出した公害等の種々の弊害や物質文明を産み出しそれを利用している人間の心の自己中心的性格を考え併せる時、人間がもっと物から離れて物に執着する心をコントロールし自由な心になり、物に支配されるのでなく、物を支配し、人間相互間でより深く広く高く心の交流が行なわれ、平和な、調和ある人間関係が生じ、 世界が平和になることを切望するものである。その為には如何にして着実に、人間の心をより高い自由な、物に執着しない次元――そこでは必然的に或る種の超常能力が生ずるであろう――に進歩、進化せしめるかという方法が当面の問題として浮び上ってくる。本書の読者が本書を一読した後、著者が生理学的科学的実験を通して、その方法を如何に科学的に明らかにし樹立せんとして努力しているかを察知して戴ければ著者の望外の喜びである。
【著者略歴】
1925年 生れる
1951年 東京文理科大学哲学科卒業
1956年 同大学院卒業
1960年 宗教心理学研究所長~現在に至る
1962年 文学博士
1962年 アメリカ・デューク大学にて研究と講義
1963年 インド・ラデャスタン大学にてヨギの研究と講義
1969年 インド・アンダラ大学、マイブル大学客員教授
1972年 国際宗教・超心理学会会長～現在に至る
1977年 イタリア学士院アカデミアチベリナ正会員
【本山博】（1925-2015）
日本の超心理学者、心理学者、宗教家。国際宗教・超心理学会（IARP）初代会長、宗教心理学研究所初代所長、玉光神社名誉宮司、カリフォルニア人間科学大学院大学（CIHS）創設者。
香川県小豆郡（小豆島）出身。東京文理科大学（現筑波大学）卒業。
のちに玉光神社を開いた母の指導の下で、幼少の頃より滝行や断食、般若心経の読誦などの修行をしていた。
クンダリニー・ヨーガ/クンダリーニ・ヨガの世界的研究者。心霊手術やユリ・ゲラーの超能力、外気功、福来友吉の念写の研究、霊の憑依現象、輪廻転生等に肯定的な発言をしていたことでも知られる。
mercari代购
;){kind=link}