
ジャズに生きた女たち (平凡社新書 406)
中川ヨウ/著
アフリカ系アメリカ人として、そして女性ミュージシャンとして……。
“二重のマイノリティ”に生きた、ビリー・ホリデイら9人の
ジャズ・ウィメンの生涯をたどる。 アフリカン・アメリカンであること、
そして男社会のジャズ界で女性であること。
本書に登場する女たちは、そんな
“二重のマイノリティ”として音楽人生を生きた。
ジャズという音楽が何を背負ってきたか、
彼女たちの生き方は静かにそれを語ってくれる。
輝きと闇、強さと弱さ――。
8人のジャズ・ウイメンの音楽と人生を描く。
CONTENTS
序 ジャズという音楽
第1章 サッチモにジャズを教えた女性――リル・ハーディン・アームストロング
ジャズ発祥の土壌/ストーリーヴィルで育まれたジャズ
ニューオーリンズからシカゴへ/ルイ・アームストロングとの出逢い
ホット・ファイヴ成功の光と影/ルイと別れて
第2章 ブルーズの女帝――ベッシー・スミス
ブルーズを芸術にまで高めたシンガー/ブルーズとは
少女期/才能の開花/不慮の最期
第3章 ビッグバンドからビバップの温床へ――メリー・ルー・ウィリアムス
小さなピアノ・ガール/スウィング時代
ビ・バップの芽を育てる/光のなかの晩年
第4章 レディ・デイの足跡――ビリー・ホリデイ(1)
レディ・デイ死す/麻薬と男/レスター・ヤング
初ソロ・コンサートを開催した頃/父親の死
奇妙な果実の実り/カウント・ベイシー楽団時代
ベイシー楽団を後にして
第5章 奇妙な果実の嘘――ビリー・ホリデイ(2)
脚色がほどこされた自伝/出生/「よきヒツジ飼いの家」の悪夢
ニューヨークへ/ダディが大好き/自分でつけた芸名
恐怖の初録音/アポロ劇場出演
第6章 ファースト・レディ・オブ・ソング――エラ・フィッツジェラルド
プロローグ/ダンサーを夢見た少女時代/苦境
歌手エラ・フィッツジェラルドの誕生/チック・ウェブとの出逢い
独立/ヴァーヴ・レーベルでの成功
ルイ・アームストロングとのコラボレーション/マリリン・モンローの支援
テレビと映画/最後まで歌に生きる
第7章 ビ・バップを擁護した男爵夫人――パノニカ・ド・ケーニグスウォーター
ロスチャイルド家の令嬢に生れて/ビ・バップ革命/バード
セロニアス・モンク
第8章 ジョン・コルトレーンの遺志をついで――アリス・コルトレーン
コルトレーンの死/出逢い/略奪愛/モーゼのように
論争の渦のなかで/自立/光のなかへ
第9章 苦闘の果てに――秋吉敏子
ピアノとの出逢い/別府時代/上京/初リーダー作録音と米国留学
ロング・イエロー・ロード/わたくしはジャズにどう貢献できるのか?
ジャズ・オーケストラ誕生と『孤軍』/〈フォー・シーズンズ〉
〈ヒロシマ――そして終焉から〉~〈HOPE希望〉/絶えなき前進
エピローグ
2008年1月10日初版第1刷発行 絶版