ＣＯＡラベルはWindows 7 pro となっていますが、新品時(2010年)にダウングレード権行使によりNECでWindows XP proをインストールされ出荷されたモデルです。
型番     PC-MY30DEZ7A  ベースモデル MY30D/E-A
cpu Core i3-540 (3.06 GHz)
メモリ 実装4GBですが、XP 32bitなのでシステム上は使用可能分として3.17ＧＢと表示されます。
SSD 128ＧＢ  HDD 500ＧＢ
このPCに関するNECのＨＰ→ http://www.bizpc.nec.co.jp/bangai/pcseek/cgi-bin/cpu_frame.pl?KATA=PC-MY30DEZ7A&SALE_KBN=
Windows 7 pro 、XPともにサポートは終了しておりますので、使用される場合は完全なる自己責任となります。
下記の通り当方の環境下で動作確認済みですが、15年近く前のＰＣですので動作保証は致しません。ノークレーム、ノーリターン、ノーサポート（サポートを要求しないの意）をお約束いただける方のみ入札してください。
匿名の取引を前提に出品しておりますので、かんたん決済の期限内にお支払いされなかった場合は、その時点で「落札者都合」で落札を取り消させていただきます。
お譲りするのは、パソコン本体とリカバリーディスクのみです。出品者が中古品を入手し自分で使用していたものです。モニター、マウス、キーボード、各種外付けケーブル、ACコード等は落札者様がご用意ください。

●付属品
リカバリーディスク内訳（画像3の通りです）
Windows 7 pro 用 リカバリーディスク 一式（ディスク2枚）
Windows XP pro 用 リカバリーディスク 一式（ディスク2枚）

サウンドカード（内蔵）
Creative Sound Blaster X-Fi （SB0460） 
2000年代の高音質サウンドカードとしてはミドルレンジのものと思います。

●動画
組み立て ←組み立て作業を撮影したものです。
分解 ←パソコンを分解し個々の部品を確認しています。
電源ユニット内部 ←電源ユニットの内部を確認しています。
リカバリ結果確認 ←Windows XP、7、10 のテストインストール結果を撮影したものです。
ストレステスト ←Prime95によるストレステストを撮影したものです。1時間のテスト映像を8倍速再生しています。
パラレルシリアル動作確認 ←シリアルポート動作確認、パラレルポート動作確認。
シリアルポート動作確認およびパラレルポート動作確認は、他のXPパソコンとそれぞれクロスケーブルで接続しファイル転送できることを確認しました。パラレルポート間通信では、椅子の画像を転送しています。シリアルポート間通信では、ラジカセの画像を転送しています。
音楽再生専用機として使用 ←出品者が使用していた状態を再現し撮影したものです。ワイヤレスマウス＆キーボードで遠隔操作していました。出品者は実際には自分が所有するCDをHDDにバックアップ保存したファイルを再生して楽しんでいましたが、撮影時は著作権フリーのmp4音源を再生しています。

●当方での作業＆確認内容
OSは、Windows XP pro sp3です。 NECのリカバリーディスクでSSDの内容を出荷時の状態に戻しました。
上記動画の通り、分解清掃しました。
CPUグリスを塗り直しました。
Prime95にて上記動画の通りCPUに約100％の負荷をかけ1時間ほどテストしましたが、cpu温度は70℃程度でエラーや異常終了もなく安定動作しました。
PCIバスはCreative Sound Blaster X-Fiを装着し動作確認したところ、普通に音声信号出力しました。このサウンドカードは装着したまま発送します。なお、オンボードのサウンドと競合するので、デバイスマネージャー上で無効にして発送します。
PCI-eバス（ライザカード内）はテスト用のサウンドカードを装着し動作確認したところ、普通に動作しました。
PCI-eバス（オンボード）はテスト用のビデオカードを装着し動作確認したところ、普通に動作しました。
USBポートは光学マウスを装着し動作確認したところ、6カ所とも普通に動作しました。
背面のシリアルポートとパラレルポートは、上記動画の通り他のXPパソコンとそれぞれクロスケーブルで接続しファイル転送できることを確認しました。
フロントパネルのヘッドホンジャック及びオンボードのline-outジャックは音声信号出力されることを確認しました。
フロントパネルのマイクジャック及びオンボードのline-inジャックからの音声入力が標準ソフトのサウンドレコーダーで録音できることを確認しました。なお、このパソコンに限らずサウンドレコーダーは2ＧＢを超えるメモリが搭載されているパソコンでは正しく機能しない仕様になっているようなので、サウンドレコーダーを使用する際は2枚中（４GB分のうち）の1枚（2ＧＢ分）のメモリを取り外しておく必要があります。

●ダウングレード権について
マイクロソフトはWindows 7 proのライセンスにXPへのダウングレード権を持たせていました。ただ、あくまでも使用する権利を持たせていたということであり、Windows 7 proがプレインストールされたPCにXPをインストールした際に安定動作することまではマイクロソフトもパソコンベンダーも保証していなかったようです。
そのため、Windows 7 proがプレインストールされていたPCにXPをインストールしようとしても、オンボードデバイスのXP用のドライバーが用意されていなかったり、一見問題なくインストール出来たようでも頻繁にフリーズしたりブルーバック画面になったりという事例が散見されたようです。
その点、このmateはNECがXPをインストールし企業、自治体、官公庁向けに販売したモデルですので、信頼性は高いと思われます。実際のところ、私は約2年間使用しましたが前述したような不具合を経験することはありませんでした。
今回の出品にあたり出品物のリカバリーディスクを使ってテスト的にWindows 7 pro及びWindows XP proのインストールを行いました（←デュアルブートではありません）。また、Windows 10 proについては、現在はWindows 7 proからの新規のアップグレードは出来ないようですが、以前に私がアップグレードした経緯があつたためか、2024年8月時点でインストール作業を行ったところデジタルライセンス認証されました。
上記動画は個々のインストール作業の結果を撮影したものです。

●その他のセールスポイント
コンパクトな筐体でありながら、整備性や拡張性に優れている点も魅力です。
ロープロファイルではなく標準高の拡張カードを2枚装着出来ます。
PCI、PCI-eともに装着できます（標準高のPCI-eを使用する場合は、パラレルポートは使用できなくなります）。
3.5インチHDDを2台収納出来ます。
整備性の良さについては上記の組み立て動画をご覧いただければ、おわかりになると思います。

●音楽再生専用機にも
出品者はサウンドカードを追加して音楽再生専用機として使用していました。このmateは、業務上のレガシー資産の延命用はもちろんですが、そのような使い方にも非常に適したパソコンと思います。
2000年代中頃からハイレゾ音源の配信が始まったことにより高音質なサウンドカードが多数販売されました。バス規格としてはPCIとPCI-eがありました。ところが2010年代初頭から手軽にハイレゾ音源を楽しめる携帯型機器が増えたことによりサウンドカードの需要は急速に減少したようです。そのため、当時の高音質サウンドカードは現在ではヤフオクなどで格安で手に入りますが、XPでないと安定動作しないものがあったり、ドライバーやアプリの提供がWindows 7まででWindows 8以降は提供されていないものも多いです。また、その大半がロープロファイルではなく標準高のカードでした。当時のサウンドカードを使用しようとする場合、このような問題を解決してくれるPCは案外と少ないと思います。
出品者は上記動画のような使い方をしていました。オーディオラックに丁度良く収まるサイズである点も気に入っていました。
OSはSSD、音楽ファイルはHDDに保存していました。HDDの500ＧＢという容量は今となっては大した容量ではありませんが、可逆圧縮のflac形式でもCD1000枚分程度は保存できるので、十分かと思います。
ただ、出品者の場合は所有するサウンドカードの枚数が増えてしまい、聴き比べのために頻繁にサウンドカードの入れ替え作業をするのが面倒なので、バス数が多いタワー型PCに移行しました。結果としてmateは不要になり、今回出品することにしました。