・最良の口述対策は…
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・合格者に、過去問を使って試験官をしてもらう!
・模試を2つは受ける!
出品者は、最低4年分の過去問について、
合格者にリハーサルして頂きました。
また、模試の問題(2種類のうち自分が受けないパターン)についても、受験生と練習し合いました。
※注意!【模試は早めの準備を】※
模試に関しては早々に定員に達することがあります。
前もって、ブックマークや会員登録を済ませ、
申込受付開始時(これは合格発表後)、速やかに申し込める態勢を整えましょう。
・試験会場はアクセスが悪いです。
出品者は近くの宿を取りました(Airbnb経由)。
「毎年数人しか落ちない…」「落ちたら振出しに戻る…」
というプレッシャーは凄まじいので、疲労します。
もし出品者のように体力に不安があれば、宿の確保はお早めに。
受験生が、法律の理解・知識において試験官に劣ることは明らかです。
そのような状況で、「自分の理解や勉強の成果を発揮したい!」などと考え、
問いに対して余計なことを付け足してしまうと…
ボロが出て、試験官からのツッコミが入る確率が高いです。
過去の口述再現の分析では、
出題の本旨から離れた受験生の余計な発言(=脇道部分)について、
「えっ?○○(脇道部分)?どういう意味?」とか、
「さっき○○(脇道部分)って言ってたけど、違うよね」
といった会話がなされていることがありました。
特に後者のケースの直前には、脇道部分の間違えを気付かせるような誘導が入ることもあります。
そして…
・このような脇道部分は脇道部分は所定の採点ポイントではなく、加点の可能性も低いこと
・時間のロスになり、用意された質問が全部聞かれない/ボーナスステージに進めないこと
※なお、用意された質問が全部聞かれないケースは不合格コース
から、具体的に以下の戦略を立てました。
用意された所定の質問を、素早く手短に答えて最低限の得点を得る
+
時間が余った場合に進むことができる「ボーナスステージ」で、加点も狙う
そもそも、「受かる」ことではなく「目立たない、目をつけられない、落ちない」こと
が求められている試験なので、この作戦の合理性が理解できます。
なお、ボーナスステージでミスしたり詰まってしまっても、加点にならずとも減点にもならないと思われます。
さて、出品者の本番ではこの戦略功を奏し、
全ての受験生が聞かれているわけではない質問も聞かれています(ボーナスステージ)。
ー②試験官に身を委ねること
試験官も、「悪目立ちしなければ、落としたくない」のが本音です。
受験生が分からなければ誘導してくれる上、
今進んでいる方向が間違っている時は、
表情によりシグナルしてくれることもあります。
そのため、口述試験は、
「試験官とコミュニケーションをする場」
と捉えておくのがお勧めです。
暗記したセリフを吐き出す場ではありません。
最低限、型の暗記をして試験に臨みますが、
いざ試験が始まったら、型を思い出すことにはあまり意識を向けないでください。
このような試験が課される理由は、コミュニケーション能力が法曹として必要だからに違いありません。
NG例は、
・緊張のため/思い出すのに必死で、試験官の発するサインを見逃してしまう
・コミュニケーションにおいて相手が不快と思われるような態度を取る
(挨拶や、喋るペースも含む)
本商品の再現にも、上記2つの戦略が読み取れる部分があると存じます。
順位も悪くなかったので、ご参考にされてください。
■知識面
民事については、この辺りは秒で反射的に答えられるまで精度を高めて下さい。
・管轄・移送(口述プロパー)
・訴訟物や請求の趣旨 ※特に間違いやすい登記請求権
刑事については、逮捕から刑事手続きの流れとその根拠条文です。
項、号まで正確に答えられなければいけない重要条文がいくつかあります。
司法試験も上位で合格した今振り返ると、口述対策は実りが大きいと思いました。
「弁護人としてはどうする?」という問いは、
ある刑事手段を、目的を持って選択する視点が得られます。
「被告はこういう主張をしてきました。原告代理人としてはどうする?」という問いも、
当事者の立場から、目的を実現できる手段の要件を検討し、
要件を満たすものを複数あげるなど(例えば移送)、実務的な視点を与えてくれます。
論文試験後までは、白黒だった「訴訟手続周りの知識」を、
解像度を高めて、頭に入れることができました。
▼その結果…
なんと実体法部分も伸びました。
実体法部分の解釈も、究極は訴訟を念頭に置いていることが多いためです。
よって、本商品は口述対策だけではなく、論文対策にもなると思っています。
私自身、司法試験対策中・修習中も見返しました(そして編集もしました)。
本商品では、論文燃え尽き症候群から(「実行行為ってなんだっけ」)、
マッハで切替え、対策する中で、
過去問から逆算された、必要な知識をまとめたものです。