希少本 絶版 会場限定図録 人間国宝 荒川豊蔵 大回顧展 その人と芸術 水月窯 志野茶碗 絵志野茶碗 鼠志野茶碗 黄瀬戸茶碗 瀬戸黒茶碗 水指 香合 花入 茶入 茶道具 徳利 酒盃 ぐい呑み 酒器 白洲正子寄稿 年表 論考
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1988年 朝日新聞社刊、文化勲章受章者であり志野・瀬戸黒の重要無形文化財保持者(人間国宝)荒川豊蔵の没後初の大回顧展「その人と芸術」公式図録。全国から集められた初期から晩年までの代表作約150点をフルカラーで掲載し、その軌跡と芸術世界を余すところなく紹介しています。在銘志野茶碗、絵志野茶碗、鼠志野茶碗、黄瀬戸茶碗、瀬戸黒茶碗をはじめ、水指・香合・花入・茶入・徳利・酒盃・ぐい呑みなどの名品を網羅。豊蔵記念館や清荒神清澄寺所蔵品に加え、個人秘蔵の逸品も多数収録。
特別寄稿は奥村土牛、南邦男、藤岡了一、細川護貞、白洲正子といった豪華執筆陣による論考や回想文を収録。荒川豊蔵のモノクロ作家写真、評伝、年表も掲載し、コレクター・陶芸愛好家・茶道具愛好家に必携の資料価値を備えています。志野・瀬戸黒の研究資料としても一級品で、現在では入手困難な一冊。この機会にぜひコレクションに加えてください。
絶版希少会場限定図録本 人間国宝 荒川豊蔵 没後初の大回顧展 その人と芸術 水月窯
在銘 志野茶碗 絵志野茶碗 鼠志野茶碗 黄瀬戸茶碗 瀬戸黒茶碗 水指 香合 花入 茶入 茶道具 徳利 酒盃 ぐい呑み 酒器 論考 年表 白洲正子寄稿
朝日新聞社
1988年
約25.5x25x1.5cm
187ページ
作品写真図版 フルカラー
ソフトカバー
※絶版
※別刷りの訂正表付き
文化勲章受章者で、「志野」と「瀬戸黒」の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった昭和を代表する美濃焼の陶芸家・荒川豊蔵の初期から晩年に至る代表作約150点を全国から集め、”荒川芸術”の全容と、その軌跡をたどった没後初めての大回顧展・会場限定公式図録本。作品集・写真集。
特別寄稿は奥村土牛に始まり、南邦男、藤岡了一、細川護貞、白洲正子と豪華執筆陣。
昭和を代表する美濃焼の陶芸家、志野と瀬戸黒の重要無形文化財技術保持者(人間国宝)荒川豊蔵生誕百年を記念した、大回顧展の会場限定公式図録本、作品集、写真集。
在銘のものを含む志野茶碗、絵志野茶碗、鼠志野茶碗、黄瀬戸茶碗、瀬戸黒茶碗、水指、香合、花入、茶入、などの茶道具、徳利、酒盃、ぐい呑みなどのほか全150作品を種別、制作年代別に整理分類してフルカラー写真、制作年代、寸法、所蔵先を掲載。豊蔵記念館、清荒神清澄寺の所蔵品をはじめ、各地の美術館博物館所蔵品、滅多にお目にかかることのできない個人秘蔵品まで、代表作を中心に網羅。
荒川豊蔵のモノクロ作家写真、評伝、論評、年表など、コレクター、茶道具、陶芸、骨董品、愛好家必携の見応え、読み応えのある大変貴重な資料本。
【目次】
作家写真 モノクロ
ごあいさつ
荒川さんの回顧展に想う(奥村土牛 日本画家・芸術院会員・文化勲章受章者)
ごあいさつ(荒川武夫)
図版 フルカラー
参考図版 フルカラー
特別出品
<特別寄稿>
荒川豊蔵の志野への道(南邦男 陶芸史家)
自然と生命の讃歌――荒川芸術の世界(染野義信 日本大学教授)
回想(藤岡了一 文化財保護審議会専門委員)
荒川豊蔵さんの想い出(細川護貞 日本工芸会会長)
荒川さんを憶う――最期の時をたのしむ(白洲正子 作家)
荒川豊蔵年譜
出品目録
【ごあいさつ】
朝日新聞社は、文化勲章受章者で、「志野」と「瀬戸黒」の重要無形文化財保持者(人間国宝)であった陶芸家・荒川豊蔵先生の初期から晩年に至る代表作約150点を全国から集め、”荒川芸術”の全容と、その軌跡をたどる回顧展を開催いたします。
荒川先生は、昭和五年岐阜県可児市久々利大萱の古窯跡で、桃山時代の志野筍絵茶碗と同じ文様の陶片を発見したことから、桃山の茶陶――志野や瀬戸黒、黄瀬戸、織部などがそれまで愛知県の瀬戸で焼かれたという定説をくつがえし、美濃で焼かれたことを実証、日本陶磁史上に大きな功績を残されました。
また同八年、大堂・牟田漏洞の窯跡に陶房を築き、半世紀余にわたって、古陶の研究と新作の創造に傾倒されました。作品は、志野や瀬戸黒、黄瀬戸を中心に、織部、染付、色絵、粉引、唐津、萩、備前、信楽、丹波などを手掛けられ、いずれも新鮮な現代感覚にあふれた名作を生み出されました。このため国の内外で高い評価を得、名実ともに現代日本陶芸界の第一人者としての地位を獲得されました。
本展は、今回新たに発見された作品のほか、漆芸品や金工作品、また初め画家を志しただけあって、終生筆を離さず描き続けた絵画や写生帖、屏風など、多岐にわたる作品や資料をとり揃え、これまでになく、幅広い、新しい”荒川芸術”の神髄を披露するものです。
なお本展開催にあたり、荒川家をはじめ全国のご所蔵家や各美術館、資料館、そして清荒神清澄寺、ご後援を頂いた文化庁など関係の皆様から温かいご支援を賜り、心から感謝致します。
【寄稿文より 一部紹介】
荒川さんを憶う――最期の時をたのしむ 白洲正子
荒川さんが亡くなられて三回忌になるが、その前年の春、私は大萱のお宅へ御招待をうけた。それもふつうの招待ではなくて、「もうこれが最期だと思うから、ぜひ遊びに来てくれ」ということであった。私は一人で行くつもりにしていたが、まわりの方にうかがってみると、先生は賑やかなのがお好きだから、なるべく大勢で来るようにということで・・・・・・私としてもその方が気が楽だったし、友達を四、五人つのってお邪魔することにした。
ちょうどその頃、美濃赤坂の矢橋龍太郎氏の家へ、牡丹を見に行く約束があったのでお誘いすると、昔から荒川さんとはお親しい仲だから、喜んで合流して下さった。私たちは前の日に、矢橋家を訪問し、織田信長の屋敷城跡の牡丹園で、たっぷり花を満喫した後、茶室でお茶を頂いた。
その時出て来たお茶碗が、何と窓絵の志野茶碗だったのである。周知のとおり筍の絵のある志野茶碗は、日本にたしか三つしかない。今から五、六十年前に、その筍の絵の破片を荒川さんはやこの山の中で発見し、そこに窯を築いて生涯の住家とされたこともまた周知の事実である。折しも筍の季節であり、その茶碗の故里を訪ねる前日に、そういう道具でもてなされたというのは、荒川さんのためにもうれしいことであった。私たち一同は、この茶碗によって何かひと筋の因縁めいた糸でつながっているような感じがしたが、本来の茶道とはそうしたものであるのかも知れない。
翌日は快晴であった。美濃の春は美しい。浅緑の雑木林のあちこちに蕨が萌え、たらの芽が吹いている。お元気な頃の荒川さんは、行きずりにそういう野草を摘んで、夜になると炉端で手づから焼いたり揚げたりして下さったものだが、この頃はどうしていられるのだろう。殆んど寝たきりの状態と聞いていたが、(以下略)
【写真協力】
文化庁
東京国立近代美術館
京都国立近代美術館
愛知県陶磁資料館
財団法人豊蔵資料館
財団法人五島美術館
清荒神清澄寺
高松宮家
秩父宮家
壺中居
不言堂
高井備克
【出品目録】一部紹介 寸法・制作年・所蔵先掲載(一部順不同あり)
<抹茶茶碗>
瀬戸黒茶碗
志野茶碗 銘「里帰り」
志野茶碗
瀬戸黒茶碗 銘「思い出」
瀬戸黒茶碗
練込志野茶碗 銘「霜の朝」
志野梅絵茶碗
唐津風山の絵茶碗 銘「山の端」
紅志野茶碗
志野橋絵茶碗
志野亀甲文茶碗
志野梅絵茶碗
紅志野茶碗
志野茶碗
鼠志野梅絵茶碗 銘「花の木」
瀬戸黒茶碗
黄瀬戸茶碗
志野茶碗
志野茶碗
瀬戸黒茶碗
瀬戸黒金彩木の葉文茶碗
粉引笹絵茶碗(川合玉堂絵)
志野茶碗
瀬戸風茶碗
鼠志野亀甲文茶碗
志野茶碗
黄瀬戸茶碗
瀬戸黒金彩梅絵茶碗 銘「さきがけ」
志野筍絵茶碗 銘「随緑」
志野撫子絵茶碗(高松宮妃絵)
秋草絵茶碗(前田青邨絵)
赤絵金彩橋絵茶碗
志野山の絵茶碗 銘「秀峰」
志野絵茶碗
鼠志野茶碗 銘「松涛」
志野鶴絵茶碗(奥村土牛絵)
志野不二山絵茶碗(奥村土牛絵)
瀬戸黒茶碗 銘「鵜」(秩父宮妃筆)
瀬戸黒茶碗
志野茶碗 銘「朝陽」
志野和一字茶碗 銘「不動」
志野茶碗 銘「水梅」
志野茶碗 銘「残雪」
瀬戸黒茶碗
鼠志野鶴絵茶碗
黄瀬戸茶碗
染付牛の絵茶碗
黄瀬戸茶碗
絵志野茶碗
志野山の絵茶碗
瀬戸黒春寿二字茶碗(平櫛田中筆)
瀬戸黒茶碗
絵唐津茶碗
黄瀬戸茶碗 銘「平心」
志野茶碗 銘「耶登能烏梅(梅の宿)」
志野茶碗 銘「随縁」
黄瀬戸茶碗 銘「松風」
<水指>
染付馬の絵水指
志野山の絵水指
志野水指
鼠志野丸型水指
志野山の絵丸型水指
志野山の絵水指
白黄瀬戸手桶水指
乾山風秋草絵水指
志野山の絵水指
染付いろは水指
色絵桃花流水水指(共蓋)
黄瀬戸水指 銘「蓬が原」
白萩水指 銘「からひね」(休和宮)
信楽水指
丹波水指
瀬戸黒金彩木の葉文水指
<茶入>
黄瀬戸茶入(蓋・志野)
黄瀬戸茶入(蓋・志野)
<花入>
赤絵丸紋花入
古九谷風赤絵花入
黄瀬戸破竹花入
黄瀬戸耳付花入
白黄瀬戸花入 銘「春家」
黄瀬戸竹花入
黄瀬戸竹花入
志野花入
染付高砂手花入
志野花入 銘「福槌」
瀬戸黒砧花入
黄瀬戸砧花入
赤絵花鳥図花入
黄瀬戸竹花入
黄瀬戸竹花入
黄瀬戸花入
瀬戸黒花入
黄瀬戸花入 銘「白鷺城」
黄瀬戸筒花生
<香合>
染付香合
瀬戸黒香合
黄瀬戸香合
志野菊香合
黒織部梅花香合 銘「薫風」
志野切餅香合
志野香合
鼠志野香合
鼠志野筍香合
志野筍香合
志野菊香合
志野牡丹香合
<皿>
鼠志野山の絵飾皿
染付安寺石庭之図飾皿
色絵秋景飾皿(倣池大雅十便之内)
色絵紅葉の絵飾皿
三色絵秋景図飾皿(倣与謝蕪村十宜之内)
<鉢>
呉須赤絵鉢
古九谷風鶉絵台鉢
古九谷風石庭図平鉢
呉須赤絵人物図大鉢
釉裏紅魚文網目鉢
赤絵玉取獅子図鉢
志野千島絵鉢
黄瀬戸花文透鉢
志野鉢
赤絵鷺之図鉢
紅白椿之図鉢
備前鉢(金重窯)
色絵乾山意雲錦鉢
染付朝鮮作陶之国四方鉢
<酒器>
志野梅四方酒盃
志野四方酒盃
志野梅型ぐい呑み
志野ぐい呑み 銘「五兵衛」
志野ぐい呑み 銘「十兵衛」
色絵桃花流水酒盃
黄瀬戸酒盃
備前徳利
黄瀬戸梅絵徳利
赤絵桜徳利
志野徳利
志野梅絵徳利
黄瀬戸徳利
<その他>
唐津風土瓶
絵変わり火入(八種)
赤壁煎茶茶碗(五客)
青華盧同七句煎茶茶碗(七客)
愛雪笹の絵付八寸皿
双鶴高杯
梅之図茶杓仕組
金工平丸
独楽之国語(五客)
<特別出品>
志野筍絵茶碗 古志野
<参考出品物>
屏風(六曲一双)
額装絵画
写生帖
掛行灯「斗出庵」
濡れ額「洞中居」
濡れ額「洗心」
濡れ額「迷悟」
軸装「壺に桃花流水之図」
陶片「志野絵筒茶碗」
陶片「志野茶碗」類
陶片「志野向付」類
陶片「志野水指・水滴」
陶片「赤志野鼠志野」類
陶片「黄瀬戸」類
陶片「瀬戸黒」類
陶片「織部」類
灯台頭部
煙管
蓋類
陶片「織部・青磁」類