ご覧いただきありがとうございます。こちらの商品は昭和13年頃の超特急『燕』の東京~沼津間の機関車1両+客車10両の編成をNゲージで各種再現したセットとなっております。下りの東京発神戸行きで東京→沼津の編成を再現しております。

下記に使用した車両と加工内容を記します。なお、加工箇所が膨大な為作者が把握しきれておらず一部書き忘れが生じている可能性があります、ご了承下さい。

〔全客車共通事項〕
・カプラーはKATOカプラーを装備
・幌はねずみ色1号
・車体色はジェイズ戦前客車色
・ベンチレータ,屋根水槽口の色はジェイズ戦前客車色
・ダブルルーフ車の明り取り窓はジェイズ戦前客車色
・その他丸屋根及びダブルルーフ本体はダークグレー
・三等車の赤帯はGM 京急バーミリオン
・二等車の青帯はMr.Color インディブルー
・一等車の白帯はMr.BASE WHITE 1000
・「急特」「行戸神」「めばつ」号車札貼り付け

【牽引機 EF55 1】 KATO製EF55高崎運転所 改造
・塗装をジェイズ戦前客車色へ塗り替え
・第2エンドカプラーをKATOナックルカプラーに交換
・台枠のATSモールド及び車体のATS表記を撤去
・前面手摺と前面ステップを撤去
・前面ワイパーを設置(第1エンド,第2エンドどちらも)
・ゴールデングローライトをクリアゴールドとクリアグリーンで再現
・第1エンドの連結器カバーを取り付け、カバーに穴を開口しエアホースを連結器隣に取り付け
・パンタグラフを黒塗りの上、配線と擦り板を銅色で塗装
・「沼」区名札代用で「名」区名札貼り付け

【1号車 スハニ35650】MODEMO製 スハニ31 改
・車掌室側幌を撤去し埋め加工を施工
・妻面のライトやハシゴモールドを削りフルフラット化の上で手摺を増設し正規化
・座席パーツは緑2号で塗装
・台枠を魚腹台枠風に改造
・一部床下機器位置変更
・客室側妻面にハシゴ増設
・幌をねずみ色1号で塗装
・窓保護棒は茶色を別パーツで窓ガラス内部から貼り付け
・大アカソ 所属表記貼り付け
・半光沢仕上げ

【2号車 スハ32875】
【3号車 スハ32895】
【4号車 スハ32890】
【5号車 スハ32836】
【6号車 スハ32847】5両ともにKATO スハ32 改
・内装座席を緑2号で塗装
・ベンチレータを別塗装(上記参照)
・表記類貼り付け(上記参照)
・特急用スハ32800に特有の網戸を取り付け
・所属表記は「大」のみ書かれた状態を再現
・電池箱を大型のものに交換
・トイレ窓の白印刷を剥がし磨りガラス化
・半光沢仕上げ

【7号車 スシ37810】アルモデル (旧キングスホビー) lキット組み立て (金属製)
・キングスホビーTR73を装備
・食堂車椅子,テーブルパーツを装備
・内装座席を赤色で塗装
・雨樋別パーツ取り付けの上で組み立て
・各種表記はレボリューションファクトリーのインレタ使用
・大アカソ 所属表記貼り付け
・光沢仕上げ

【8号車 スロ30750】
【9号車 スロ30752】アルモデル (旧キングスホビー)キット組み立て (金属製)
・GM製TR23を装備
・転換クロスシート内装パーツを装備
・内装座席を青15号で塗装
・雨樋別パーツ、ウインドシル、ウインドヘッダーを全て取り付ける事で凸んだリベットを再現 (触っても実感)
・明り取り窓は曇りガラス仕様
・8号車は給仕室,トイレが7号車寄りになるような座席向き
・9号車は給仕室,トイレが10号車寄りになるような座席向き
・網戸を設置,8号車は全閉し9号車はアクティブに
・妻面に幌ダンパ取り付け済み
・屋根パーツの固定は2点ネジ止め
・所属表記が「大」のみの形態を再現
・半光沢仕上げ

【10号車 スイテ37020】アルモデル (旧キングスホビー)キット組み立て (金属製)
・キングスホビーTR73を装備
・KATO製スポーク車輪で実感的な車輪を再現
・網戸パーツ取り付け
・区分室座席は赤、開放一等室座席及び展望室座席はネイビーグリーンで塗装
・展望デッキ足場はねずみ色1号
・「つばめ」テールマーク及び大型テールライト装備 (非点灯)
・端梁にエアホースと解放テコ取り付け
・雨樋別パーツ、ウインドシル、ウインドヘッダーを全て取り付けることで凸リベットを再現
・大アカソ 所属表記貼り付け
・光沢仕上げ

《実車について》
超特急「燕」に関しては各自お調べ下さい。セットの仕様について解説致します。
このセットは昭和13年にEF55が第1エンドの連結器カバーを外し連結器を常時露出させると同時に第2エンドの運転台が整備され、投入当初の目的である「燕」の牽引に活用されるようになった頃の編成を再現しております。
この頃には丹那トンネルも開通し、C51の東京~名古屋間ロングランも消滅しています。また、丸屋根スハ32800の登場に伴い「燕」を始めとして様々な列車の構成のメインが丸屋根車に遷移しつつありました。このセットはスハニ,スロ×2,スイテの4両を除いた6両が丸屋根となった編成を再現しております
。
当時の特急用客車は普通用客車と明確に区別され、三等車も本来鎧戸のみ装備のところを二等車並に巻き上げ式カーテン+煤除け網戸を装備するなどの特徴がありました。窓が全閉状態で網戸が展開している状況はほぼ無かったようですが、特急用ということで煤煙の多いであろう2号車には網戸たくさん、後ろに行くに連れ減らしております。そして、食堂車と展望車は他の客車よりも丁寧な整備を行き届かせ「ツヤのある漆黒色」と評されていました。流石に写真で見る限りでは真っ黒では無いためにこの編成は全車ジェイズ戦前客車色を塗った上で食堂車と展望車のみ「光沢仕上げ」として再現しております。

「燕」以外の「富士」「かもめ」などは最後尾展望車を割と混ぜこぜ(スイテ37000,マイテ37010,スイテ37040,スイテ37050)で運用していたようですが、「燕」に限っては当時の最速達列車として区分室を有するスイテ37020,スイテ37030のみの充当に限られ臨時燕に関しては展望車の設定がそもそも無かったようです。

〈発送について〉
EF55はKATO1両用車両ケースに、1~6号車はKATO 10-211 車両ケース 機関車・客車6両用ケースに、7~10号車はKATO 10-210 車両ケース7両用に入れ合計3つのケースを梱包しての発送となります。