
トイレ掃除の奇跡 広島から暴走族が消え、荒れた学校が消えた 鍵山秀三郎/著 竹内光弘/著 縄田良作/著
「県内一荒れている」と言われた中学校。
「警察もお手上げ状態」と言われた広島の暴走族。
街は、人は、学校は、いかにして生まれ変わったのか――。
「50年以上に及ぶ掃除活動の中で、最も関心を持ち、
また素晴らしい結果を残した」
と鍵山氏が振り返る、広島の暴走族問題と掃除活動。
平成11年、250人の暴走族が
市内のど真ん中で暴れ出し、
機動隊と衝突した事件は全国的なニュースになるとともに、
市内の荒れた中学・高校も大きな社会問題になっていました。
本書はそんな現状を憂え、
学校はじめ公共施設の清掃とトイレ掃除に臨んだ鍵山氏や、
県警として現場で奮闘した竹内氏らの足跡を、
当時の文献や証言を基に描いた実録。
特に検挙・補導された少年たちと行った
トイレ掃除の効果は著しく、
そのわずか半年後には、百万市民を苦しめた
集団暴走はほぼ根絶、
荒れ果てていた学校の多くも落ち着きを
取り戻していきました。
トイレ掃除の持つ力の偉大さを
改めて実感するとともに、
圧巻なのは、その渦中で行われた
鍵山氏と竹内氏による300通以上の書簡交流。
未来ある若者たちの更生を信じ、
本気になって活動に取り組んだ
大人たちの姿に心を震わせられます。
教育関係者や保護者などにおすすめしたい一冊。
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目次
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はじめに 鍵山秀三郎
序 章 広島から暴走族が消えた日
「暴走族の街」広島
JR駅のトイレ掃除がきっかけ
第一章 暴走族の犯罪性
六つの卑劣な事件
二十代女性の投書
面倒見という存在
面倒見の悔悟
「今だから話せる」更生物語
第二章 パトカー体当たり作戦
「ぶつけるほかないな」
作戦決行
工夫を重ねた「市追放条例」
広島県警の本気
第三章 なぜ暴走族に入ったの
親も親だが先生も先生だ
「寂しい寂しい」と助けを求める子どもたち
第四章 市民による離脱サポート
立ち上がった市民
「もう放っておけん」
暴走族、南中ソーランを踊る
大阪メチャハピー祭のこと
第五章 トイレ掃除で学校が変わった
トイレを磨いて心を磨けば学校が変わる 元広島県公立中学校長 佐藤昌史
徹底した挨拶と掃除で子どもは育つ 元広島県公立中学校長 久保孝行
転機はトイレ掃除だった 元広島県立安西高校校長 山廣康子
トイレ掃除三回で二十九年ぶりの運動会 元広島市東区長 山口富久
第六章 こころの書簡交流 鍵山秀三郎×竹内光弘
1.暴走族少年、初のトイレ掃除
2.広島県立世羅高校の件
3.広島県立安西高校の件
4.面倒見タケトの改心
5.広がる清掃活動
終 章 若者の問題はなぜ起きるのか
広島の特殊事情と組合の問題
自己肯定感の低い日本の子どもたち
「掃除」を国民運動に
あとがき
竹内光弘/縄田良作