
1958年に著された古典的名著。J・K・ガルブレイス著、「ゆたかな社会(The Affluent Society)」です。鈴木哲太郎訳、岩波書店刊・同時代ライブラリー。状態は、カバー等に使用感がありますが、本体はきれいで良好です(※気になる方はご遠慮いただければ幸いです)。送料は、クリックポストで185円です(※クリックポストには、厚め [梱包厚を含めて厚さ2~3cm程度] の文庫本は、重さ合計1㎏を超えない範囲で、計2~3冊程度同梱可能です)。
★内容: 「ゆたかさ」の増大と普及は何をもたらしたか。現代資本主義の特質を明らかにした古典的名著。本書でガルブレイスは、アメリカ経済が成功に向かうためには、大規模な公共事業、例えば高速道路、教育といった分野への投資が必要になると述べ、また、生産者側の宣伝によって消費者の本来意識されない欲望がかき立てられるとする依存効果(dependence effect)を説いた。さらに、それまで疑われることのなかった前提、すなわち「物質生産の持続的増大が経済的・社会的健全性の証である」という考えに対して疑問を投げかけた。本書は、ケネディ、ジョンソン両政権で実施された公共投資政策、いわゆる「貧困との戦い」に大きく貢献したと考えられている。
他方、本書は大きな論争も呼び、リバータリアニズムのアイン・ランドは、「ガルブレイスが主張しているのは、中世の封建主義に過ぎない」と述べ、マレー・ロスバードは「錯誤、ドグマ的前提、昔ながらのレトリック技法に満ち溢れ、そこに筋道立った議論は存在しない」と批評した。ガルブレイスの著作はほかにも多くの学者から批判的議論の対象となっている。特に新古典派経済学およびオーストリア学派の流れを汲む者はかれの主張に反対し、その研究の正確性に疑問を提起している。
★著者、ジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)は1908年、カナダ、オンタリオ州生まれ。カリフォルニア大学バークレー校にて修士・博士号取得。米政府機関、「フォーチュン」編集部勤務者などのほか、1949-70年にハーヴァード大学経済学教授を務める。この間、ルーズベルト、トルーマン、ケネディ、ジョンソンの各政権に仕え、ケネディ政権下ではインド大使も務めた。「経済学の巨人」と評され、50作以上の著書と1000を超える論文を著し、20世紀に最も読まれた経済学者とされる。代表的著作に、『アメリカの資本主義(American Capitalism: The Concept of Countervailing Power)』、『ゆたかな社会(The Affluent Society)』、『新しい産業国家(The New Industrial State)』、『不確実性の時代(The Age of Uncertainty)』、『バブルの物語 暴落の前に天才がいる(A short history of financial euphoria)』など。1972年にアメリカ経済学会会長を務め、1997年にはカナダ勲章(Officers of the Order of Canada)を受勲。他方、ガルブレイスの主張は主流派(古典派的)経済学者からは、数学的モデリングを忌避し平易な記述の政治経済学を指向していることなどから偶像破壊主義と見做されたり、また、その論理が確固とした実証研究に基づいていないと批判する者も少なくない。2006年死去(享年97)。
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