商品に興味を持っていただき、
ありがとうございます。
こちらは、人気の若き日の
ヴィクトリア女王の横顔と
聖ジョージ竜退治の
ソブリン金貨です。
さらに、この金貨には
大西洋の海底に114年間眠っていたという、
特別な物語があります。
1865年に建造された、
アルゼンチンのブエノスアイレスと
イギリスのサウサンプトンを往復していた
遠洋定期船、ドウロ号。
建造から17年間の間に
新聞や郵便などを運んで
61回の航海を行いました。
62回目の航海中、
1882年4月1日、
大西洋にて船は沈没し、
それが最後の航海となってしまいました。
他の船との衝突が原因でした。
船とともに沈んだ
”ドウロの宝”を
みつけるために、
何人かの冒険家たちの捜索が行われ、
1993年に500メートルの海底に船を発見、
1995年以降、金の延べ棒やコインが引き上げられました。
そのうちの1枚が、このソブリン金貨です。
コイン自体が鋳造されたのは
イギリス統治下にあった、
英領オーストラリアの時代です。
ヴィクトリア女王は、
皆様の記憶に新しい
2022年までイギリス女王であった、
エリザベスⅡ世の
4代前の高祖母様にあたります。
18歳の時に即位し、
崩御するまで64年近くも
君主を務めました。
ヴィクトリア女王の子孫は
ヨーロッパ各地の王室で
婚姻関係を結び、
まさにヨーロッパの祖母、
とも言われています。
また、政治的な側面だけではなく、
文化芸術面においても、
ヴィクトリア朝という呼び方の
示す通り、大変豊かな時代の
女王です。
その中でもこのコインに彫像された、
若き日の女王像はヤングヘッドと呼ばれ、
人気のシリーズです。
綺麗なウェーブのある髪を2本の
リボンでまとめ、毛先まで美しくカールして、
額にかかる髪の毛の優雅な様子がよくわかります。
裏面はセントジョージの竜退治
という伝説に基づいた有名な図柄です。
神話や物語だけでなく、
絵画や彫刻、そして貨幣にも
そのデザインが広く使われています。
ドウロの宝であったことも、
Douro treasureとして
間違いなく
ラベルに記載されています。
世界的鑑定機関、
NGCにてMS61の鑑定結果を
いただいております。
ドウロの宝は
もう少しグレードの低いものは
時折見かけますが、
MS61以上のものは少なく、
最近では2023年7月に
ヘリテイジオークションで
1870年のソブリン金貨、MS62+が
2400ドル、
355,000円で落札されています。
ドウロの宝の冊子もいっしょに
お送りします。
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◇発行年 : 1876年
◇発行国 : イギリス領オーストラリア
◇造幣局 : M(メルボルン)
◇材質 : 金
◇純度 : 91.7%
◇額面 : 1ソブリン
◇重量 : 7.99g
◇直径 : 22mm
◇表面 : ヴィクトリア女王
◇裏面 : セントジョージの竜退治
◇鑑定機関: NGC
◇グ レ ー ド :MS61 Douro Treasure
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