そんな最中に登場したのが、
「鋳造ではなくアルミ塊から削り出す」
「小ロット・車種別・個別仕様」
「自由なデザインで造りは最先端」
という思想を持つメーカー群で、スタージス・ホイール・ワークスは、この “第1世代ビレットホイールメーカー” に属しておりました。(*現在は完全に廃業)
スタージスは"フルビレット加工+アメリカ製"を売りにしたブランドであり、当時のカスタムマーケットではミドル〜ハイエンドに位置していました。
このスタージスの思想と特徴とは「ビレット削り出し」という、航空機グレード相当の鍛造アルミビレットをCNC加工し、強度や軽さと意匠性を両立させ、デザイン自由度と走りとのバランスの取れた設計思想があったのです。
デザインは「伝統 × モダン」なスタージスの代表的意匠でフラッグシップであったBBS RS的モチーフのバイクでは元祖的なCNCメッシュ、トルクスパイダー、ディッシュ、深リム、と言える物で、鋳造では出せないシャープさとスポークの立体感、エッジの立ち方があり、一目で“削り出し”と分かるホイールです。
このホイールはその当時にアメリカにオーダーされた物でして、私自身も今まで同じホイールを組んでいる車両は1台も見たことが無い上、海外のSNSなどでも同じホイールを履かせている車両は未だかつて見た事がありません。
新車からまだ数十キロしか走っていないフルノーマルの車両に、前オーナーさんが「クールブレイカー」に出展する為だけに一切合切のパーツをアメリカにオーダーして取り寄せており、フロントフォークもトリプルツリーもスイングアームも変更してある車両に取り付けてあった物になります。
偶然にも地元でお世話になっていたバイク屋さん(廃業)の一人がご本人様と知り合いで、エンジン内部パーツから何から何までフルカスタム&チューンした挙句、異常に圧縮の高い、まともにエンジンも掛けられないようなドラッグ仕様のようなバイクになってしまって、途中で心が折れてしまった物を私が引き継ぐかたちとなった車両に装着されていた物です。
こう言った素性の為、このホイールは車種専用品ではなく「コンバージョン前提」で、ハブ径、PCD、オフセット、ディスク厚を、ショップや顧客指定で作る"カスタム前提品"の為、変更されたフロントフォーク径、トリプルツリーの幅、リアスイングアーム長に合わせ、「コンバージョンハブ(*一般的にボルトオン・インナーハブと呼ばれる物です)と組み合わせて扱っていた」経緯がありました。
つまり、私の次のホイール&タイヤ(現在の仕様)を使用するにあたって、この「コンバージョンハブ(ボルトオンハブ・インナーハブ)」を使用して取り付けたので、落札者様で新たにこのホイール&タイヤを使用する際は、ご使用する車種に合わせた「コンバージョンハブ」を使うことにより、"どんな車種にも使用する事ができる"仕様になっているのです。
Sturgis ホイール(センターボアに合うセンターハブを既存品から選択ないし製作して装着)
↓
カスタムハブ(外径加工 or 適合径)
↓
車種別に内径外径の合うのベアリングをアクスルシャフトと挿入 & スペーサーでセンター出しキャリパーオフセットを合わせる
↓
ハーレー各モデル
*ホイール側の確認
センターボア内径(mm)
ハブ挿入深さ
固定方法(圧入 or ボルト止め)
※ Sturgis は 基本的にボルト止め式インナーハブ構造です。
ハーレーの足回り構造を理解している方、もしくは信頼できるショップと付き合いのある方にとっては、非常に面白く価値のある素材だと思います。
以下に、ハーレーダビッドソンの主要車系統における、"年式別の前後アクスルシャフト径"を記載しておきます。
このホイール流用やハブ製作の際の参考情報としてご覧ください。(*私のリサーチミスもあり得ますので、あくまでも参考程度になさって下さい。)
1936年から1948年頃までの、いわゆる旧車世代は、フロントアクスルが11/16インチ、リアアクスルも少なくとも1957年頃までは11/16インチ系が主流です。
1949年から1966年頃までも、フロントアクスルは11/16インチが基本ですが、リアアクスル径はモデルごとに異なります。
1967年から1971年頃は、フロントアクスルが43/64インチとなり、リアは引き続きモデル別で仕様が分かれます。
1973年から1999年までは、自動車でも見られる形状のいわゆる"テーパーベアリング世代"となり、Big Twin 系はフロント・リアともに3/4インチが基本です。この時代はアフターマーケットでも3/4インチ基準で広く互換性が取られています。
ツーリングモデル(FLT / FLH)については、1999年までは前後とも3/4インチです。
2000年から2001年はフロントが1インチ、リアが3/4インチとなる過渡期仕様です。
2002年から2007年は前後とも1インチです。
2008年以降のツーリングモデルは前後とも25mmアクスルとなります。
ソフテイルモデルは、2000年から2006年までは前後とも3/4インチです。
2007年のみ例外で、フロントが25mm、リアが3/4インチとなります。
2008年以降は前後とも25mmです。
なお、2009年から2010年の FLSTSB(Cross Bones)は例外的にフロントが3/4インチ仕様とされています。
ダイナ(FXD系)は、2000年から2003年までは前後とも3/4インチです。
2004年から2007年は過渡期で、フロントが1インチ(例外あり)、リアは2005年までは3/4インチ、2006年から2007年は1インチとなります。
FXDWG(ワイドグライド)は、2000年から2005年までは前後3/4インチ、2006年から2007年は前後1インチです。
2008年以降のダイナ系は前後とも25mmです。
スポーツスター(XL)は、2004年までは前後3/4インチです。
2005年はフロントが3/4インチ、リアが1インチとなります。
2007年頃以降のスポーツスターは前後とも25mmです。
V-Rod(VRSC)は、2002年から2017年まで前後とも25mmアクスル仕様です。
以上のように、年式・車系統によってアクスル径は大きく異なります。
このホイールは、適切なハブ・ベアリング・スペーサーを用意することで、"多くのハーレーダビッドソン車両に対応可能"なのです。
スポーツスター、ダイナ、ソフテイル、etc...ハーレーダビッドソンであればどんな車種でも、あるいはその他の"世界のチェーンドライブの車種"であれば「コンバージョンハブ」次第で、シングルディスク仕様、ダブルディスク仕様、ブレーキのオフセット、ベアリング径もシャフト径も合わせれば年式問わずで使用が可能です。
勿論フェンダークリアランスやフロントフォーク、スイングアーム等のクリアランスを見ながらになりますが、ブレーキディスクPCD、シャフト径、それらを合わせたコンバージョンハブを製作すれば、ドラッグスター等々の"国産アメリカン"、国産旧車の"レアな絶版アメリカン"等々、様々なバイクにも使用可能という訳です。
コンバージョンハブについては、既存品や製作についてハーレーパーツでお馴染みで有名なNEOファクトリーさんも相談に乗って頂けるとは思いますが、できる方は写真にありますノギスの数字を参考に、キャリパーオフセットや図面を引いたりと、ご自身のルートでハブ製作、依頼をするのも楽しみの一つになるのかも知れません。
どうしてもそこまでは出来ない、取り付けを依頼したいという方がいらっしゃれば、車両引き上げからコンバージョンハブ製作、取付けフィッティングまで全て出来るところをご紹介する事は可能ですが、それなりに別途費用が掛かりますし、トラブルを起こしてしまう様な方は先方にご迷惑が掛かるので、資金に余裕のある、人間性に信頼のおける方でなければ到底難しいと感じております。
勿論、その場合は見積もりを取ってもらって、それで納得してからの作業となりますでしょうから、分からなければご質問頂ければ自分で分かる範疇でお答え致します。
そう言ったやり取り等が面倒に感じる方、とりあえずホイールを変えたいという方であれば、無難によく皆さんが取り付けている「ミスミエンジアリング」さんのファイブスターホイールや、「サンダンス」さんのトラックテックの7本スポークなど、よく見るデザインのホイールを取り付ければ良いのではないかと考えております。
私の様に、リアルなアメリカのスタイルやパーツに非常に拘りがある、"当時物"に拘る「ド・ヘンタイ気質」の方にオススメしたいホイールです。
スペックは、
フロント:2.15J-19インチ
リア:3.5J-16インチ
で、見た目によらず意外と「軽量」です。(*感じ方には個人差がありますのであくまでも個人的な意見としてご理解下さい)
タイヤは、ちょっと特殊なサイズの英国エイボン社製「COBRA(コブラ)」が入っており、F .110-90/19、R .160-80/16、という国内在庫の無かった物を正規輸入代理店であるドルフィン商会さん経由でイギリスから取って頂きました。その前は同じくエイボンの「ベノムX」というタイヤでした。
このコブラタイヤにしてから、指で触ったゴムの感じもグリップもかなり上がったなと感心したものですが、3000Kmくらいしか使っておらず、山はまだバリ山で、サイドウォールにはラバーガードのワックスを小まめに塗りつつ、SEV的なホイールに貼るタイプのオカルトテープの効果もあるのか無いのかは分かりませんが、大切にガレージ保管している車両に履かせておりましたので、直射日光に晒されていないこともあってかタイヤにひび割れ等も無く、ゴムのコンパウンドも指で触るとまだ多少しなやかさが残っておる感じはします。
私自身かなりアグレッシブに飛ばす方で、まだホイールもタイヤも全く替えるつもりも無かった昨年の8月に、ナップスで窒素ガスを高めに封入(前後3.0kg合わせ)してバランスを取り直して全然気にせず乗っていた程ですが、いかんせん、世間様の基準からするともう替え時と言われれば替え時だとも言えます。
前々回の車検時に入れた物で、倉庫で数年眠っていた在庫が入ってきたりもする輸入タイヤあるあるなのですが、タイヤ自体の製造年月日は2017年と2018年となっておりましたので、年数的にはバイクパーツ量販店のタイヤコーナー担当者さんに"替えた方が良い"と言われてしまいそうな物です。
こればかりは、私の指で触った感覚で「まだ全然大丈夫」「全然余裕でしょう」と言い切れる物でもありませんので、お約束ではございますが"転がし用"とさせて頂き、オマケとして私が持っていた在庫品のムーンアイズ製の『エイトボール』のバルブキャップと新しいエアバルブをお付けしておきます。
この度新たなホイール&タイヤ交換で仕様変更してくれたバイク屋(技術屋)さんも、再度ハブを組み換えれば直ぐにこのホイール&タイヤに戻せる様にして下さっていた位で、個人的にも、よく旧車のハーレーに履いているものを見かける縦線だけの「ホンダ・スーパーカブ」の純正タイヤのような、あのタイヤのフレッシュなコンパウンドの物よりも"遥かにグリップするだろう"と感じますし、そう思ってしまいますし、バランス取りもしてあって空気圧(窒素ガス)も丁度良い圧に落ち着いてきておる頃合いで、組み込んだら直ぐにレッツゴーできる物だと思っている位ですが、安全の為にもこんな戯言はどうか聞き流してやって下さい。
ほぼ新車の状態から装着されて計約10000km程しか使わなかったホイールで、年数は経過しておりますものの、アルミビレットは「磨き込めば必ず光る」特性があります。今回、出品に際しまして軽くブルーマジックとクレのルークスを使い、ハンドポリッシュでサッと磨いて軽めのコーティングをしておきましたが、電動ドリルの先をバフにして磨いたりすればまだまだ全然"鏡の様に"光りますので、是非チャレンジして頂きたいと思っております。
ガリ傷や歪みなどは全くございませんが、なにぶん中古のホイールですので、その辺りをご理解ご容赦ご了承頂き、ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルをご承知の上、気持ちの良いお取引が出来ましたら幸いです。
地味に大きな商品ですので、お近くの方の直接のお引き取りは歓迎致します。
また東京都内近郊からほど近い郊外の高速のパーキングエリア位であればお届けにあがりますので、ご遠慮なくお申し付け下さいませ。
世界に一台の自分だけのマシーンを作るのが大好きな工作好きの方、バイク好き、ハーレー好きの皆様からのご入札を心よりお待ち致しております。
それでは改めまして、何卒一つ、宜しくお願いを申し上げます。