東欧ハンガリー出身の現代音楽系打楽器合奏団、アマディンダ パーカッション グループによる打楽器合奏曲集。オリジナルLP盤のリリースはハンガリーの国営レーベルとして、現代音楽アルバムにも得難い珍作が数多くあることでも知られるフンガロトンから87年にリリースされていたもので、こちらの再発CD盤は同レーベルからの89年ウヴァージョン。収録曲は画像を参照していただくとして、まずはこの合奏団の生い立ちとしては演奏者全員がハンガリーのフェレンツリスト音楽大学出身者で84年にブダペストを拠点に結成されたとあり、このアンサンブルの結成以来の主要なコンセプトとしては、ハンガリーの聴衆に知られていない打楽器音楽の知られざる傑作を紹介(実演するとも言い換えられる)すること、もう一つはハンガリーの現代作曲家の作品を国内外で演奏すること、さらにハンガリーおよび世界の作曲家に新たな作品を生み出すためのインスピレーションを与えること、というふうに紹介されているとうりの、本作もまたその趣旨に沿った音楽性。本作の珍作たる意義はいきなり1曲目で開陳されてしまう、1952年生まれのハンガリーはブダペスト出身の現代音楽・作曲家で、わりと現代音楽の辺境物コレクターに知られる、イシュトヴァン マルタによる本作にしか収録が無い電子音響入りの打楽器曲の収録が注目ポイント。こちらは得体の知れない物音をガサゴソ発する序盤からミステリアスでシュールな雰囲気の、ちょいクラウトロック系エレクトロニックな電子音を妙味にアフロポリリズミックなマリンバやシロフォン、ゴング、シンバル、ドラムスが連打されていく佳作。お次のラズロ シャリーは、ハンガリーの現代音楽家としてはゾルタン イエネイと同じくらい知名度のあるその筋の代表格と言っても良く、わりとポストミニマル路線を独自に変形させたような個性的な作風で知られ、本作に収録の78年に作曲された Pebble Playing in a Pot はなぜかスティーブライヒに酷似した音型をマリンバによって奏でる純正ミニマル調の打楽器曲。タイトルが妙にワクワクさせるものの、そういう感じは全くしないのが逆に変。ジョン ケイジのセカンドコンストラクションは昔から録音の多い打楽器曲で、ルー ハリソンの影響もあったのかどうか?ガムランっぽい音型が頻出し、アヴァンロック系やプログレ好きにもアピールするカッチョイイ内容。スティーブライヒの67年に作曲されたピアノフェイズは本来は2台のピアノのために作曲されたもので、本作に収録されたものは、これを2台のマリンバに置き換えた非常に面白いヴァージョン。カウンターポイントを起点にしてフェイズパターンが変化していくという作風で、本来はスティーブライヒがテープ音楽(イッツゴナレインなど)で試みていたものをライブ演奏用にという発想で制作に着手したという楽曲の一つ。小曲ながらそのエッセンスが純化されたような重要作。他は非常に珍しいアフリカの民族音楽が2曲収録され、当然のようにこれらはそのまんまというわけにはいかずに、西洋音楽へと翻訳=要するに譜面に書き直されているわけで、リズムの訛りだとか揺れだとかはとりあえず割愛されているからこその面白さもあって、実はコレもスティーブライヒと相似形を成すという意味で収録されたのでは?と勘繰ってしまうほどミニマル好きなら惹きつけられる楽曲。さらに蛇足的に収録されているジョージ ハミルトン グリーンは米国の20世紀初頭に隆盛した大衆音楽、カートゥーンやラグタイムなどで大活躍をしたマリンバ奏者にして作曲家としても知られる人で、このマリンバ曲を聴いているともしかしたらフランクザッパの音楽というのはエドガーザレーズとジョージハミルトングリーンの折衷技だったのでは?なんて思えてくるほど。AMADINDA PERCUSSION GROUP-cage marta sary reich...(hungaroton)
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