現在、市場では見つけられない貴重なジャパンビンテージです。かつて西ドイツにあった高級デパート、Hertieで販売されていたギターです。Hertieは、1882年にOscar Tietzによって設立され、ベルリンを拠点にしていましたが、ナチスによるアーリア化政策で事業を追われました。

その後、西ドイツでHertieとして再起し、2009年まで存続しました。このSuzukiは、不屈の老舗高級デパートHertieで販売されたことから、Hertiecasterと名付けられました。同時代のビンテージギターは現代のものと比べて精度が低く弾きにくいものが大多数ですが、これは当時の技術水準からすると弦高も低く弾きやすいギターです。また、搭載されているピックアップは定評が高く、これから高騰する可能性があります。製造から60年経たビンテージとしては比較的弾きやすく、ボディも小さく軽量ですので、小柄な女性にも適しています。

YouTubeに動画がありますので、出音の参考にどうぞ: [リンク](https://youtu.be/fEuKFCvw4YU)

このギターにはサンバーストやトリノレッドなどの色のバリエーションがありますが、このmatcha brown（抹茶色）はこの個体以外に今まで一度も見たことがありません。現存するものが非常に少ないことから歴史的にも貴重なギターだと思われます。海外のサイトで別カラーの取引記録を発見しましたが、同カラーの取引は一度も見たことがありません。60年近く前に製造された工業製品ですが、現代でも通用する優れたデザインに経年変化が加わり、ビンテージとしての存在感が溢れています。

EZ21Tには非常にキレのあるオールドマクソン製かと思われるピックアップが２機搭載されています。ストラトのシングルコイルとリップスティックの中間のような外観をしており、60年代のスペースエイジの到来が、新たなワクワクした未来を予感させた古き良き時代を反映したようなデザインで、見た目のままスペイシーな出音のピックアップです。空間系のエフェクターと組み合わせるとさらに面白い演奏が楽しめそうです。ライクーダを始め、多くのミュージシャンがゴールドフォイルを使用し、テスコ製ピックアップのみならずMIJピックアップ全体が高騰している現在、魅力的なMIJビンテージピックアップの一つとして世界中のミュージシャンから熱い視線が注がれています。

コンディション
- ピックアップセレクターに合わせて音が出ますが、正常な出音かどうかはわかりません。
-ポットにガリがあります。同じ型番のギターを所有していますが、ポットと配線を替えるだけで驚くほどクリアーなサウンドになります。
- ネックは見た目ストレートです。
- フレットには残りがあります。
- キズやスレがあります。
- メタルピックガードにサビが出ています。
-調整によってはさらに実践的なギターになりますが、オリジナルを損なう可能性から入手後手を加えておりません。

貴重なビンテージ品ですが、古いものですので、1円から出品します。個人出品のため、専門知識が必要な状態に関する質問にはお答えできません。中古品であることを理解し、ノークレーム、ノーリターンを約束できる方のみ入札してください。また、美品を求めるコレクターやコンディションにこだわる方の入札はお控えください。

ギターが増えましたので、これからもブランドを問わず個性的なギターを出品していきます。

（2024年 5月 6日 13時 25分 追加）
その後、さらに調べました。同じカラーのモデルは過去にに確認できただけで世界で2件ありましたが、このボディにブラックヘッドは無く、かなりレアな仕様のギターです。再塗装ではなく、フルオリジナルです。

（2024年 5月 6日 13時 28分 追加）
無理に売ろうとは考えていないので、あまり注目されていない場合、価格が釣り合わない場合には、オークションを取り下げます。

（2024年 5月 8日 9時 39分 追加）
勝手ながらこのギターの出品は今回限りとさせていただきます。