・サイズ　長さ20.8 幅7.6 高さ3.2cm（約）
・重量　約1,240g

京都で理容店を営んでおられた天然砥石コレクターの方から依頼を受け代理で出品させて頂きました。
持ち主の方から頂いたコメントをそのまま記載をさせて頂きます。現在このオーナー様は終活中で
そのお手伝いをさせて頂いております。良くお読みいただいた上でご入札下さいますようお願い申し上げます。
以下原文です。

[「車口を知らずして砥石を語るなかれ」というのは昭和３０年代の中頃に良く聞いた言葉です。
砥石には様々な格言のようなものがあり「縞目が整う砥石は、刃もまた整う。」といったものもありました。
この縞目は浅葱とアイサが地層の移動に伴い偶然均一に混じった事からこのような模様になったものと
考えられます。この地層が作られたのは約２億５千万年前で、赤道付近にあったものが京都まで移動して
きたわけです。その間にこのような層になったと言う事です。マルカの印がもっと見えていたのですが
ほとんど消えてしまいました。元々この車口にマルカのスタンプが押される事はありませんでした。
車口専用のスタンプがあった為です。畑中さんで購入する際、「スタンプ押して」といえば押してくれましたので
私が買う場合は全てスタンプを押してもらっていました。この車口砥石の特徴は何と言っても殆どの層に
超微細な巣が入っている事です。巣が入る事で旺盛な研磨力を得ることが出来ます。又、奥殿のような
巣板とは違い、研磨力が旺盛で、鏡面に仕上がると言った特徴もあります。巣には火山性ガスや、古代
微生物が発酵した際のガスなどが入っていますが、車口はどうやら微生物のガスのように感じます。
火山性のガスは硫化水素で、面直しの際に独特の温泉のような臭いがします。車口にはそれがありません。
これだけ混ざり合いながら筋が全くないのも貴重な砥石です。刀剣には国宝や重文がありますが
それを砥ぎ上げる砥石に国宝がないのは残念な事です。もし、天然砥石が国宝に指定されるような事に
なれば、その指定に相応しい砥石だと思います。ただ、厚みがあと２ｃｍあればの話です。この砥石も
使用せず後世に遺して頂けるような方に落札して頂きたいと強く願っております。」

尚、出品に際し、当方でカシュー漆で新たに養生を済ませておりますので安心してお使いください。


【乾いた状態】


【濡らした状態】


【乾いた状態】


【濡らした状態】




【送料は着払いです。お届け時に送料のお支払いをお願いいたします。】

※オークション終了が金曜日から日曜日または祝日の場合のお問い合わせ・発送のご連絡につきましては
　当方の都合により、平日となります。ご了承くださいますようよろしくお願いいたします。
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　発送が可能ですが、29日以降となりますと年明け営業日の発送となりますので、お早めにお願いいたします。

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