自宅保管の品です。中身は大変美品ですが古いものですので、表紙など若干の経年変化はございます。画像にもありますように、巻頭と巻末に印鑑あり。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。

兄貴: 梶原一騎の夢の残骸　真樹日佐夫

没後10年となった劇画界の巨匠、梶原一騎。その天才と悲劇、壮絶な生き様の真実を実弟が明らかにする。87年刊「荒野に一騎咆ゆ」に大幅に加筆したもの。

劇画史上の巨星、梶原一騎。「巨人の星」「あしたのジョー」「空手バカ一代」など、名作の裏側に秘められた、梶原の素顔と壮絶な生涯を、実弟である著者が熱き想いを込めて描き出す。戦後の混乱期とともにあった少年時代、少年マンガ誌の黄金期を支えた作家魂、そして、芸能界、スポーツ界とのかかわりなど、知られざる真実の姿が明かされる。

目次
序章　十点鐘
第１章　雛の季節
第２章　熱い日々
第３章　ブーム前夜
第４章　光と影
第５章　流れのさなかで
第６章　腐蝕の構図
第７章　手錠
第８章　死線
第９章　月よ、おまえは

登場する方々
石原慎太郎　川崎のぼる　石原裕次郎
大山倍達　極真空手　柳川次郎
柳川組　山口組　島田陽子
サトウハチロー　横井英樹
志穂美悦子　高見山
アブドーラザブッチャー　佐山聡　池上季実子
タイガーマスク　白氷氷　夏樹陽子　力道山
ブルースリー　坂東三津五郎　池田理代子
白土三平　ビートたけし　手塚治虫ほか多数
わし、力道山です！
アントニオ猪木監禁事件　

レビューより
で購入
梶原一騎の「絶頂と崩壊」を傍で観察した、貴重な作品。魅力的な数々のエピソード。
著者ではないが、思わず、ハーパーのソーダ割り（ハイボール）を飲みながら、話の行間から２人の青春時代を、いろいろ想像したくなる、ソフトで哀愁漂う、作品に仕上がっている。石原兄弟を目指した梶原と真樹兄弟。一方は、いわゆる成功を収める。しかし一方は、しばし絶頂を極めるがその後の転落の方にしか、若い私には記憶がない。私は若い頃に、巨人の星をテレビで見、タイガーマスクと明日のジョーに憧れ、空手バカ一代を見て、空手を習い、そして空手地獄篇を見ながら、物事を見る目に暗さを持ち、男の星座で、幼少期の梶原を知った。まさに私の青春そのもの。しかし、まぜ石原の方が人気があるのか全く理解できなかったものだ。


劇画の神様梶原一騎の幼少時から病に倒れ死去するまでの波乱万丈の人生を、実弟としてつぶさに見てきた真樹日佐夫
氏による兄弟物語。
感化院から梶原氏が戻り兄弟でバーを経営していた時代を経て、あしたのジョー、巨人の星、タイガーマスクなどのヒットで劇画原作者として頂点を極めた時代、その後に訪れる義兄弟の契りを交わした大山倍達氏との訣別や暴力事件による逮捕、発病そして死。真樹氏の冷静な視線での梶原評、とりわけ逮捕されるまでの数年間の梶原氏の常軌を逸した行動により一時兄弟の縁を切ろうかとしたことも記されている。しかし作品全体を通じて真樹氏の、兄梶原一騎にたいするこの上ない愛情が感じられる、梶原兄弟ファン必読の１冊。