
堤未果著、100分de名著 「ナオミ・クライン;『ショック・ドクトリン(The Shock Doctrine)』」です(NHK出版、2023年6月刊)。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。
★内容: 「ショック・ドクトリン」はカナダ人ジャーナリスト、ナオミ・クラインの代表作の一つである。クラインは、1970年代のチリの軍事クーデターに始まり、ソ連崩壊、アジア通貨危機、米国同時多発テロ事件とイラク戦争、アジアの津波災害等々、大きな惨事と並行して起こった出来事を一つの視角から徹底的に検証し、「強欲資本主義」とも呼ばれる経済システムが世界を席巻した原因を明らかにしようとした。
市場原理主義を唱えるミルトン・フリードマンは、「真の変革は、危機的状況によってのみ可能となる」と述べた。クラインはこれを「ショック・ドクトリン」と呼び、先進諸国が途上国から富を収奪することを正当化する最も危険な思想とみなす。近年の悪名高い人権侵害は、反民主主義的な体制による残虐行為と見られてきたが、実は民衆を震え上がらせ抵抗力を奪うために綿密に計画されたものであり、その隙に市場主義改革を断行するのに利用されてきたという。
フリードマン率いるシカゴ学派は「大きな政府」や「福祉国家」をさかんに攻撃し、警察と国防以外はすべて民営化して市場の決定に委ねよと説く。そして、アメリカなど先進国の民主主義下では推進できなかった大胆な市場原理主義的改革を断行したのが、ピノチェト独裁下のチリであった。一般市民の処刑や拷問が横行し社会全体がショック状態になったことにつけこむように、シカゴ学派出身者がブレインとして活躍し市場開放を断行し、その結果、チリの産業経済は外資に収奪され尽くした。クラインによれば、チリこそ「ショック・ドクトリン」の最初の実験台であり、その後も世界中で応用され続けているという。日本もその標的となり得る現在、社会を裏側で動かす構造を見抜く方法や、その中で私たちは何をなすべきかについて考えていく。
★ナオミ・クライン(Naomi Klein)は1970年、カナダ、モントリオール生まれ。ジャーナリスト、作家、活動家。トロント大学で学生新聞編集長を務めた。その後「トロント・スター」、「ニューズウィーク」、「ニューヨーク・タイムズ」、「ミズ」など数多くの雑誌・新聞へ寄稿。デビュー作「ブランドなんか、いらない(No Logo)」が反グローバリゼーションのマニフェストとして世界的ベストセラーになる。さらに『貧困と不正を生む資本主義を潰せ(Fences and Windows)』、『ショック・ドクトリン(The Shock Doctrine)』、『これがすべてを変える(This Changes Everything)』、『NOでは足りない(No Is Not Enough)』などが続いた。ネットメディア「インターセプト」上級特派員、タイプ・メディアセンター執筆フェロー、ラトガーズ大学でメディア・文化・フェミニズム研究に関する教授などを務め、「ネイション」、「ガーディアン」など各紙への寄稿を続ける。気候正義に取り組む組織「ザ・リープ」共同創設者でもある。
★著者、堤未果(つつみ みか)は1971年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒業、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士号取得。アムネスティ・インターナショナルNY支局員、米国野村證券などを経て独立。主な著書に、『グラウンド・ゼロがくれた希望』、『報道が教えてくれないアメリカ弱者革命』(黒田清・日本ジャーナリスト会議新人賞)、『ルポ 貧困大国アメリカ』(日本エッセイスト・クラブ賞/中央公論新書大賞)、『沈みゆく大国アメリカ』、『政府は必ずをつく』、『日本が売られる』、『ルポ 食が壊れる』、『デジタル・ファシズム』などがある。
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