
中見真理著、100分de名著 「ジーン・シャープ; 『独裁体制から民主主義へ(From Dictatorship to Democracy)』」です(NHK出版、2023年1月刊)。状態は未使用に近く、非常に良好です。送料は、クリックポストで185円です。
★内容: 戦略なき平和論から脱却し、民主主義や自由の真価を問い直す。 「アラブの春」、「オキュパイ・ウォールストリート」、セルビアの民主化運動等、数々の市民運動で教科書のように読まれた一冊の本、それが「独裁体制から民主主義へ」である。「非暴力におけるマキアヴェリ」、「非暴力闘争におけるクラウゼヴィッツ」とも呼ばれるアメリカの政治学者ジーン・シャープ(1918- 2018)は、史上暴政をふるった数々の独裁体制を綿密に分析、それに対し非暴力による反体制運動がどこまで効果を上げることができるかを徹底的に究明した。
1990年代初頭、ミャンマーでは軍事独裁体制が敷かれていた。同国亡命外交官の要請をきっかけに、非暴力闘争、抵抗運動へのヒントになればと、タイ・バンコクの英語/ミャンマー語雑誌に連載された記事が本書のもとになる。以来、世界で40言語以上に翻訳され、数々の民主化運動を成功に導いた。論旨は極めてシンプルであり、独裁体制は単独では成り立たず、民衆による有形・無形の支持があって成り立つというもの。強固で揺るがないように見える独裁体制にも、その力の源を断たれれば容易に瓦解する脆弱さが潜んでいる。綿密に立てられた全体計画、弱点に集中すべく慎重に選ばれた戦略、徹底して貫かれる非暴力によって、執拗かつ広範に展開される市民運動が、やがて独裁体制を覆すことを可能にするというのだ。その198もの具体的手法を提案していることが本書の特徴でもある。
国際関係思想の専門家・中見真理は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻、再び起こったミャンマーでの軍事クーデター、香港での民主化運動への過酷な弾圧など、独裁的な強権政治が世界で猛威をふるっている今こそ本書を読み直す価値があるとする。その理由として、シャープのビジョンが決して綺麗ごとでなく、そこに、抵抗運動を戦略、戦術、武器の体系を駆使した「暴力なき戦争」と見る冷徹でリアリスティックな洞察があるからと強調する。
★ジーン・シャープ(Gene Sharp)は1928年、米国オハイオ州生まれ。オハイオ州立大学卒業、同大学で社会科学修士号、のちオックスフォード大学で政治学博士号を取得。マサチューセッツ大学教授などを経て、1983年に世界中の紛争地域における非暴力運動を研究し実践することを目的として、NPOのアルベルト・アインシュタイン研究所を開設。エルヒブリ平和教育賞、ライト・ライブリフッド賞と傑出民主主義賞(Distinguished Lifetime Democracy Award)を受賞。「非暴力抵抗運動の父」と呼ばれ、2009/2012年にはノーベル平和賞候補者になった。主著『独裁体制から民主主義へ』は世界中で広く読まれ、非暴力による民主主義革命の理論的支柱になっている。2018年死去(享年90)。
★著者、中見真理は1949年、東京都生まれ。一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。清泉女子大学名誉教授。専門は国際関係思想史。主な著書に『柳宗悦 ― 時代と思想』、『柳宗悦 ― 「複合の美」の思想』など。
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