18〜19世紀のインド更紗です。2枚目画像の2枚の裂が、今回出品する全てです。3枚目画像の箇所で、約93×54㎝とまずまずの大きさがあります。近年に複製されたインド更紗もたまに見かけますが、こちらは古いオリジナルであることを保証します。傷み箇所の補修に、9枚目画像のサイズの小裂をお付けします。
　天然染料100%、一部両面染め、手描きとブロック捺染による布です。今回完全な長さの半分のサイズのはぎれで出てきたのですが、傷みの激しい部分を除くと、この大きさになりました。これが、元の布から採ることのできた一番大きなサイズの裂です。
　下部の鋸歯部分の上は花文様でしょうか。手描きされた茜色と鉄媒染による茶色の花弁に味わいがあり、なかなか良い文様だと思います。（4、6枚目の文様のアップ画像参照）
　200〜300年経っている裂であり、近年の複製ではありませんので、傷みや補修があります。一番大きいのが、7枚目画像青い囲み部分の縦と横方向の裂け（8枚目にアップ画像）ですが、縫い合わせての補修が可能ではないかと思います。傷み箇所が分かりやすいように白い布を敷いて撮りましたので、全体画像及び2分割画像（5、7枚目画像）でご確認願います。また、7枚目画像の左端（黄緑色囲み）に補修が、9枚目画像の下端の黄色囲みに傷みがあります。裂自体には、繊維に力があります。傷みも古布の証と、古い布にご理解のある方のみ、ご入札をお願いいたします。
　整理のため出品しますが、時代のあるインド更紗は、今では手に入れるのが難しいかと思います。大切にしてくださる方がいらっしゃいましたら、よろしくお願いいたします。

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